ライブドアの公衆無線LAN接続試験サービス

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 ライブドアは公衆無線LANサービスを10月から正式サービスを始めると発表しました。無償試験サービスは7月末から始まります。

 今まで提供されていた公衆無線LANサービスについては、どちらかというと点のサービスという感じでした。サービスエリアが、例えば地下鉄の駅構内だけとか、ドコモのお店のまわりだけとか、ファーストフードのお店の店内だけとか限られた範囲に閉じていました。

 ところが、今回、ライブドアが発表したサービスについては「面」的な広がりがある上に、価格が安いというのが最大の特徴です。正式サービスが始まった時点で、山手線のエリアの内側について、かなりの部分がサービスエリアとなり、そしてその後も順次、東京23区内等、ドンドン広がっていく計画ができています。

 しかも、使い放題で月額はたったの525円で、しかもプロバイダ料金込みです。無線LANの規格は802.11bのみではなく、最大では54Mbpsの通信速度が期待できる802.11gにも対応しています。

 なぜこれだけの安さで面的なサービスが提供できたのかというと、パワードコムと提携して既設の電柱を利用して光ファイバーに直結したアクセスポイントを設置するという形態をとっていることが大きいのでしょう。電柱ならば光ファイバーも電源にも困らないというところに目をつけたようです。

 以前、ADSLの黎明期にはYahoo!が先陣をきってADSLの価格破壊をしました。今回のモバイルの世界における発表については、これに続く大きな意味を持っているのではないかと思います。

 本当にこの価格である程度のアクセス速度が得られるのであれば、何もモバイル用途に限らずに、今のADSLや光ファイバーの契約をやめて、このライブドアのサービスへ加入するというのもありえるのではないでしょうか。もちろん、家庭内まで無線LANの電波が届いていることが条件になりますが、かなりの範囲は電波が届くのではないかと想像できます。

 これて十分なサービスが得られるのであれば、月額500円(税込み525円)でインターネットへ接続使い放題の環境が実現してしまいます。

 また、発表当日のコメントにもあったようですが、既にインターネット接続サービス環境が整っていて、あまり外出先でインターネット接続をする機会がない人にとっても、この価格であれば、念のため加入しておいても全く苦にならない価格だと思います。しかも、ライブドアの地図などのコンテンツも使うことができるようになるそうです。

 ライブドアとしては単にインフラだけで収益を上げるだけではなくて、ポータルの使用率を上げることも視野に入っているようです。

 今回のサービスについては、インフラを提供したパワードコム以外に認証シスエムなどの構築を実施した日本IBM、セキュリティ面のサポートを実施したトレンドマイクロ、無線LAN機器の提供を行ったアセロス・コミュニケーションズ、テレビ番組の配信などを検討しているフジテレビジョンなど、様々な企業の連合体で生まれたサービスのようです。今後もサービスに色々な付加価値が付くのではないかと期待できるサービスです。

Japan.internet.com ワイヤレス – ライブドア、公衆無線 LAN 接続試験サービスを開始

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