中国人民銀行が通貨バスケット制移行を発表

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中国銀行

 日経新聞の公式サイトによると、中国人民銀行が人民元相場に通貨バスケット制を導入すると発表しました。

 今までは1ドル=8.2765元でしたが、今後は8.11元を皮切りに一定割合で変動することになります。そして米ドル以外に円やユーロにも連動するようになります。

 中国は国の経済力がどんどん強くなっているのに対して、通貨のほうはずっと変動していなかったので、割安になってしまっています。今後、ドルに対して元が切りあがっていくことは確実です。

 これは、中国製品の輸入にも影響を及ぼすほか、中国に工場を持つ日本企業の経営にも影響を及ぼすのは間違えないのではないでしょうか。

 明日以降、元の相場がどの程度変動するのか、非常に気になります。

 夜のニュースを見ていると、人民元に関するニュースとイギリスの事件に関するニュースに集中していました。

 ワールドビジネスサテライトの内容によれば、各社とも想定の範囲内で既に織り込み済みという反応のようですね。思ったよりも今回の値幅は2%と小幅だったという評価のようです。

(2005年8月21日追記)

 中国人民元の切り上げから1ヶ月がたちました。中国政府当局による管理はかなり徹底したものがあるようで、上昇率は0.065%にとどまっているようです。

 しかし、中国では為替制度改革にもじっくりと取り組んでいるようなので、世界経済へ極端な影響を与えないようにジワリジワリと政策を展開していく方向なのでしょう。

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