東京証券取引所【東証】、システム障害で株売買停止

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東証

 今日は株価の動きはどうなっているのかなと、Yahoo!ファイナンスを見てみたところ、日経平均株価が朝から上下していません。


 これはおかしいと思ってニュース記事を探してみると、東証でシステム障害が発生して、朝から株の売買が全面的に停止しているということを知りました。

 Itmediaによると、立会い処理を行う通信制御システム6台のうち、1台が立ち上がらなかったことが原因と報じられていました。6台あるのであれば、残りの5台で縮退して立ち上げるような措置を取りそうな気がするのですが、それもできないような状況になっているのでしょうか。

 他の報道も見てみましたが今のところは詳しい情報はまだ発表されていないようです。

 ITproの報道によると、参加している証券会社とその端末コードが登録されている「会員情報テーブル」と呼ぶデータベースの読み込みに不具合があったという記事もありました。システムに異常をきたすのは、何かシステムの設定を変更した直後が多いと思うのですが、東証の場合はここ2~3日の間はシステムに手を加えたという経緯もなかったようです。

 正午時点で復旧の目処がたっていないので、午後にまで影響しそうな感じです。

 また、東証の障害の影響で、東証のシステムの一部を使用している福岡証券取引所と札幌証券取引所も株式と転換社債の取引を停止しているようです。

 なお、ラジオNIKKEIが12時過ぎに配信した情報によると、12時40分から後場の受付を開始して、13時20分に立会いを開始するという報道もありました。まだ、東証の公式サイトではこの情報は出ていませんでした。

(11/1追記)

 その後の発表で、10月8日から10日にシステム増強を実施した際に入れ替えを行ったプログラムのバグが原因だったようです。月末にガベージコレクション(空き領域確保)をするバッチ処理を流したあとに、入れ替えを行ったソフトが場所が変わったテーブルの移動先を特定できず、読み込みが不可となってシステムが立ち上がらなかったということのようです。ハード故障に対してはハードを二重化しておけばサービスを再開できますが、ソフトのバグに関しては、二重化というわけにはいかないですよね。(同じソフトだったら、同じようにトラブルが出るので・・)

 この場合は、10月8日から10日のシステム増強時に入れ替えをしたプログラムに関して、月末のガベージコレクションをするバッチ処理の組み合わせに関する試験をして、そのあとにシステム立ち上げをするという試験を行っておけば見つかった事象なのでしょうか。金融庁は今回のトラブルに対して報告を求めるように動いているので、今後、トラブルの原因については次第に明らかになっていくものと思います。

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