証券会社関係のトラブル

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東証2

 ここ半年くらい株式市場が活況を呈していますが、証券会社のトラブルが色々と報じられるようになってきました。大きく分けると、システム系のトラブルと職員の単純ミス系のトラブルの2種類に分けられるでしょうか。

 前者のシステム系のトラブルについては各証券会社とも能力増強等を進めてきて最近ではあまり聞かなくなってきましたが、昨日は新光証券でシステム障害があったようです。

 問題は人間系のトラブルですが、みずほ証券の12月8日に発生したジェイコム株のトラブル以降、各報道機関が敏感に報道するようになってきたからかもしれませんが、こちらは最近になって増えてきたような感じもします。

 昨日は大和SMBCで三井住友海上火災保険の株と取り違えて三井住友ファイナンスグループの株を購入してしまうというトラブルが発生しました。9時の取引開始直前に注文を受けて、あわてて処理しようとしたことが原因ではないかと報じられています。

 三井住友FGは昨日の終値で1株が1,180,000円、そして三井住友海上火災保険が1,366円です。これだけ値段が違うと銘柄を間違えて同じ株数を発注してしまったら大変なことになることは容易に想像できます。

 大和証券SMBCは5億円弱の損失になってしまったようです。誤発注をした証券会社には損失が発生するほか、誤発注された銘柄については売り注文と買い注文が錯綜して、株価が短時間に乱高下することになり株式市場に与える影響、そして一般投資家に与える影響も大きくなります。

 今回の場合は「ありえない注文ではない」ことからクロスチェックをしてもなかなか間違えに気がつかない、とか「過去にこの程度の誤発注が無かったわけではない」といった発言があったようにも報道されていますが、きちんとした再発防止策を大和SMBCはとらなければいけないでしょう。

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