今度はパロマの湯沸かし器

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パロマ-paroma

 ちょっと前までシンドラーエレベータの事故に関する話題ばかりだったのですが、今度はパロマの湯沸かし器に関する話題に全て塗り変わってしまった感があります。

 シンドラーエレベータも最初はあたかも他社が実施した保守に関して問題があるような発表を繰り返していて、その姿勢に問題意識が集まった形でしたが、パロマの場合も状況としては全く同じ状況です。

 パロマの場合も最初は不正改造そのものが問題で製品やパロマ社そのものには一切の責任がないという姿勢で発表をしたがために、その後の二転三転する報道に対して注目が集まってしまいました。


 事件が発覚した当初、パロマの公式サイトでは不正改造に関するお知らせを掲示するレベルでしたが、現時点では「お詫びとお願い」ということでトップページそのものに公示しています。

 このような事故が発覚したときにどのような場合、どこの会社が糾弾されるかという歴史をひもといてみると、例えば日航の墜落事件ではボーイング社の圧力隔壁の修理ミスだったにもかかわらず、当時、問題視されたのはJALでした。

 六本木ヒルズの回転扉の事故では回転扉を作ったのは三和シャッターでしたが、注目を集めたのは森ビルでした。

 先日のエレベータ事故では港区の住宅公社が責められたわけではなく、シンドラーエレベータ社が注目を集めました。

 そして、シンドラーエレベータの事故に関して、エレベータそのものの品質に問題があったのか、保守に問題があったのか、エレベータの品質に問題があったのだとしたら、今後はどのような対策を取るのか、といった大切なフォローの部分がないがしろになって、いつのまにかパロマの話しになってしまいました。

 マスコミは視聴率が稼げる旬な話題を取り扱わないと生き残れないという事情があるのも判りますが、何となく国民の関心をマスコミによって操作されている感じがして、どうもすっきりしません。

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