オーディオビジュアル(AV)機器としてのプレイステーション3(PS3)

サイト運営費捻出のため広告を使用しています

PS3

 昨年の発売以来、任天堂Wiiの裏に隠れてしまってゲーム機としてはあまり大きな人気に結びつかなかったプレイステーション3ですが、映画を見たり音楽を聴いたりするAV機器としてはジワリジワリと人気が上がっているようです。

 ☆SACD再生

 音楽面の再生で言えば、SACD(SUPER AUDIO CD)という規格にPS3は対応しています。SACDの再生に対応したプレーヤーは安いものでも2万円以上するので、この機能が使えるだけでもPS3のお買い得感があります。

 このSACDの再生クオリティはどうなのかということがもっとも気になります。昨年11月の発売時点では、他のSACD再生機と比べると音質が劣るというレポートが多かったように思います。

 ☆「PS3」ガチンコ対決! SACDの音質を専用機「SCD-XA1200ES」と比較する AV&ホームシアターNews
 ☆三食ピザ | PS3のSACD再生能力

 しかし、6月に実施されたシステムソフトウエアのVer1.82へのバージョンアップによって、音質が大きく改善されたようです。

 ☆音楽・道楽で、ブログ: システムバージョン1.82 どこまで上がるのか PS3の画質は
 ☆結うまいの観猿・言猿・聞猿 SACDを聴くには


 ☆DVD再生

 従来のDVD(SD画質)を再生するときの画質がシステムソフトウエアのアップデート(Ver1.80)で良くなりました。

  ☆PS3のシステムソフトウェア「1.80」のアップデート – スーパーもっく物語in沖縄の日記です – Yahoo!ジオシティーズ
  ☆PS3の潜在能力が発揮された「1.80」バージョンアップ デジタル家電&エンタメ-最新ニュース:IT-PLUS
  ☆アップスケール対応のPS3「1.8」ファームを検証する

 この記事に書かれていますが、従来のDVDの再生画質がこれほど良くなるのであれば、ブルーレイディスクの販売に影響があるのではないか、また、だからソニーからのアップデートに関するニュースリリースは控えめなのではないかとまであります。今回のバージョンアップに伴うソニーからのアナウンスは、下記の情報しかありません。

 PS3を使っている人にとってはかなり大きな意味を持つアップデートではあるのですが、ソニーからの発表内容は確かに控えめではあります。

■ アップコンバート出力
PlayStation®規格ソフトウェア/PlayStation®2規格ソフトウェア/DVDの映像をHD解像度にアップコンバートして出力できるようになりました。アップコンバートとは、SD解像度(480p/480i)で記録された映像を、HD解像度(1080p/1080i/720p)に引き伸ばして表示する機能です。PlayStation®/PlayStation®2規格ソフトウェアや、市販のDVDビデオはSD解像度で映像が記録されているため、アップコンバート出力を有効にすることでより高解像度の映像を楽しめます。

 今回のアップコンバート出力に関して、PS3の設定内容をもう一度確認してみました。アップデートコンバート出力に関する設定は4種類の中から選ぶようになっています。

  ・切 アップコンバート出力を無効にする
  ・2倍 * 縦横比は変えず、2倍に引き伸ばしてアップコンバート出力する
  ・ノーマル 画面サイズに合わせてアップコンバート出力する
  ・フル 縦横比を変え、画面いっぱいに画像を引き伸ばしてアップコンバート出力する
 
 この中で「ノーマル」という設定になっていました。もともとの映像信号に含まれている縦横比(アスペクト比)を保ったままで画面サイズに合わせてアップコンバートするという設定です。

 これでも良かったのですが、「フル」に切り替えてみました。4対3のコンテンツを探してチェックしてみます。

 ☆ブルーレイディスク(BD)プレーヤー

 PS3発売当初からコンセプトとしてあげられている安価なブルーレイディスク再生用プレーヤーとしての位置づけに大きな変化はありません。最近、同じソニーからは米国向けにPS3よりも安価なブルーレイディスクプレーヤーが発売されているようですが、今後の拡張性なども合わせて考えると、PS3の魅力は健在だと思います。

 私自身、まだブルーレイディスクのソフトを購入し見たことがないので、どれだけ綺麗な映像を楽しむことができるのかよく判りません。まだ、自分が欲しいと思うようなタイトルが発売されないのがソフトの購入に踏み切れないもっとも大きな要因です。

 ソフト自体は3000円程度から売られているのでそんなに高くはないのですが、もう少しタイトルの充実をしてもらえると有り難いです。CDやDVDの普及期には、よく販促用のソフトが無料で配布されることが多々あったと思うのですが、ブルーレイではそんなものは配られないのでしょうか。

 ☆DLNAクライアント機能

 最近はこの機能にかなりはまっています。DLNAサーバー機能に対応したNASを購入(DLNAサーバーを購入した 【LHD-LAN250GV】)したのですが、このNASとPS3の連携があまりにも便利すぎます。NASの中にスカパー!の音楽ランキング番組で録画したプロモーションビデオを詰め込んであるのですが、これをPS3で選曲して簡単に大画面テレビで楽しむことができます。

 でも、一点だけ不満なところがあります。音楽を聞いているときには、前後の曲へスキップすることが簡単にできるのですが、ビデオを見ているときには何故か前後の曲へスキップすることができません。

 また、1曲のビデオ再生が終わると、そこで止まってしまって次のビデオファイルへ連続再生をしてくれないので、いちいち一覧に戻って次のビデオを選んで再生を始めるという操作が必要になってしまいます。プロモーションビデオを1曲単位でファイルを分けているのが悪いのかもしれませんが、何とかしたいところです。

 DLNAクライアントに関連して他に何かできないかと、ここでネットを接続していると、PS3とPSPを連携することで色々と楽しいことができるようです。

 子どもからPSPを借りてきて設定をゴソゴソと始めてみました。無線LANに接続できる環境を作り、システムソフトをネットワークアップデートします。Ver3.51になるようです。(アップデートデータのダウンロードまではできたのですが、いざアップデートの段階になってからバッテリーが残っていないので充電してからアップデートをするように機械から怒られてしまいました。ACアダプタを接続してからもう一度やり直したのですがそれでもダメです。フル充電をしなければいけないようです)

 PSPのバージョンアップが終わったら、USBケーブルでPSPをPS3に接続します。そして、リモートプレイができるように機器をPS3側に登録します。これでリモートプレイの準備は万端です。実際にリモートプレイをしてみると、PS3で表示される画面が全て手元のPSPに表示されます。ちょっと、もたつく感じがありますが、かなり満足なレベルだと思います。また、インターネット経由で外出しているときにでも同じことができてしまうといいますので、この技術には驚くばかりです。

コメント