PS3がDTS-HD Master Audioに対応する

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PS3

 プレイステーション3のシステムソフトウエアは頻繁にバージョンアップを繰り返して、そのたびにいろいろな機能が追加されてきていますが、本日(4月15日)に公開されるバージョン2.30では、DTS社のオーディオフォーマット、DTS-HD Master Audioという規格に対応するそうです。

 普通、映画の音声フォーマットなどはデジタル信号でさらに圧縮して保存し、できるだけ記録に必要な容量を落としておくことが通例ですが、この規格は、いわゆるロスレスと呼ばれる可逆圧縮の音声フォーマットになります。MP3やAACといった非可逆圧縮の音声フォーマットと比較すると可逆圧縮の音声フォーマットは圧縮率が非常に低くなります。その代わり、圧縮前のデジタル信号を忠実に再現できるところがもっとも大きな特徴です。

 この音声フォーマット、Blu-ray Discなどに採用されているフォーマットになります。BDビデオで制定されている規格のDTS-HD MAはチャンネル数は最高7.1chです。そして、最高ビットレートは24.5Mbpsととてつもなく大容量のフォーマットになります。通常、MP3プレーヤーで音楽を聴くときには、128Kbpsから256Kbps程度で聴く場合が多いので、実に100倍のビットレートということになります。ブルーレイディスクという大容量のメディアだからこそ採用できた音声フォーマットともいうことができるでしょう。

 何だか、PS3がすごいブルーレイディスク再生プレーヤーに生まれ変わってきました。今後はどんな機能追加が行われていくのか、非常に楽しみです。

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