PASMOで運賃を二重課金するトラブル

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 バスに乗車する際にPASMOやSUICAで運賃を二重課金するトラブルが発生していたそうです。

 ★PASMOがバス運賃で二重課金、原因は運転手の誤操作:ITpro

 バスに乗ってIC乗車券を読み取り装置にかざした際に、エラーになることがありますが、このとき、課金が完了していない場合と、課金が完了した後にエラーになった場合の二種類があります。このとき、液晶画面にはもう一度タッチしくださいと表示されて、そのままもう一度タッチすると、課金が完了していればそのまま終了し、また課金が完了していなければ課金処理が行われます。

 ところが、エラーになった際に運転手が装置をリセットしてしまうと、前回エラー時に課金が完了しているのか、未完了のままエラーになっているのかを認識することが出来なくなってしまい、二重課金が発生してしまうのだそうです。

 この問題により6万件の二重課金を実施して、1100万円の運賃を取りすぎていました。今後は読み取り装置のソフトを回収することと、誤操作をしないように指示を徹底するということですが、記事の中ではとりすぎた運賃をどのように処理するのかについては言及されていませんでした。

 二重課金を実施してしまったICカード乗車券の番号は判っているのでしょうから、次回、そのICカード乗車券で乗車しようとしたときに料金を無料にする等、何らかの対処を実施してほしいところです。


 今回のミスについては、東京都営バスや都電荒川線、東急バスなど東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、山梨、静岡の計56社のバス事業者で問題が発生していたことが判っています。

 これだけ広範囲に発生しているということは、一部の運転手やバス事業者に問題があったというよりも、仕組みそのものに問題があったと言わざるを得ないのではないでしょうか。

 なお、日経新聞によれば、この二重課金が発生している問題をバス共通ICカード協会は2007年の4月には認識していたにもかかわらず、大きな問題とは認識していなかったため、公表をしてこなかったのだそうです。利用者からお金を多く徴収してしまったことを大きな問題と認識していなかったというのも酷い話しです。

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