高速1000円は当面継続

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高速道路

 5月18日の記者会見で前原国土交通大臣は民主党政権下で掲げてきた高速料金の新上限制度について6月中に実施することを断念することを発表しました。

 高速道路無料化については、6月の下旬を目処に実施するようです。従って、当面については高速道路無料化が適用される路線以外については、以前から続いている自民党政権下で始められた地方高速道路、休日上限1000円の割引制度が続くことになります。

 今後は国会における審議状況を踏まえて新料金制度の導入時期については決めていきたいという表現にとどめ、具体的な見通しについては発表されませんでした。


 一部の報道によれば与党を中心反発が根強いので、料金の見直しを出来るのは夏の参議院選挙以降になるのではないかとしています。もしも制度にさらなる変更が加わるとすれば、ETCシステムの改修期間も含めて考えると年内の実施が危うい事態に陥るかもしれません。

 今回の新しい上限制度案については従来の割引制度の大半が廃止になってしまい、近距離を中心に実質的な値上がりになってしまうために見直すべきではないかという意見が民主党の内部からも出ていました。当初は前原大臣は予定通りに進めるという姿勢でしたが、ここに来て態度を改めたことになります。

 現在の高速1000円については週末になるといろいろなところで渋滞が発生してしまい、高いお金を払ってでも早く行きたいという人まで渋滞に巻き込む結果になってしまっています。圏央道の延伸や中央環状線の延伸などで幾分の渋滞の緩和は進んでいますが、まだ制度に道路の事情が追いついていない箇所が多数あります。

 高速1000円が継続することについて、国民にとって本当に得策なのか否か、悩ましいところではあります。週末になると決まって混雑する区間についてだけは道路の対策が終わるまでは高めの料金を徴収する等、何かの対策を併用するわけにはいかないものかとも思います。

【2012/09/23追記】

 約2年間実施された高速1000円は2011年に中止されました。

 ☆高速休日1千円・無料化実験、19日で中止

 東日本大震災の復興予算を確保することが中止の目的です。

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