3月11日の東北地方太平洋沖地震とその後の対応

サイト運営費捻出のため広告を使用しています

東日本大震災に伴う避難民と渋滞

 3月4日に鹿島でクジラが数十頭、浜辺に打ち上げられたことで、まもなく地震が来るのではないかと噂されていました。(ニュージーランドの地震の際にもその前にクジラがうちあげられていました)

 こんな噂を目にしながら、もしかしたら、大きな地震が起こるのかもしれないと思っていた3月11日の午後2時46分頃に世界最大級、M8.8の大震災が発生してしまいました。記録が残る1923年以降、国内で最大です。

☆地震の発生

 この時間は新宿の建物の中で会議を実施しているところでした。揺れが始まる前にiPhoneがブルブルと震えています。画面を確認してみると、「震度3の地震が数十秒先に来る、震源は三陸沖」という通知内容だったと思います。この表示はiPhoneの「ゆれくるコール」というアプリケーションをインストールしており、震度2以上の揺れが想定されるときには通知するように設定しているためです。


 この程度の地震であれば会議を中断する必要はないであろうと思っていたのですが、その後、小さな揺れが始まり、これが大きな揺れに変わりました。会議はそこで中断、揺れが収まるのを待ちます。

☆家族との連絡

 地震中に家族から、「大丈夫」というタイトルだけのメールが届きました。あとから聞いてみると、イトーヨーカドーで買い物をしていたようです。イトーヨーカドーでは地震中の館内放送で、耐震基準をクリアーしており建物は崩れることは無い」ことが放送されたあとに、買い物客に対しては、カゴを頭からかぶるように指導があったそうです。地震時の対応マニュアルに沿った対応なのでしょう。

 先日購入したNTTのネットワークカメラで自宅の状況を確認できたのは非常に助かりました。

 ☆NTT西日本のクルリモ ひかりホームカメラ HC-1000を買いました

 このカメラで自宅にいる子どもたちが大丈夫なこと、そして家も被害を受けていない模様であることは判りました。

☆ネットワークインフラの状況

 会社では050で始まる電話番号の独自のIP電話網がひかれています。社内各所間の電話連絡は全く問題なく出来ました。また、インターネットやメール等の連絡も全く問題ありません。社内で独自のネットワークを持っていることは、このような災害後にネットワーク負荷が高まったときにも大きな威力を発揮することが判りました。

 しかし、この社内電話網からNTTの回線を使って外線をかけようとすると発信規制、着信規制に引っかかってしまって、まったくつながりませんでした。

 一方携帯電話については、NTTドコモ間の携帯電話連絡はまず不可能、そしてi-Modeについても規制がかかっていました。それに対して、ソフトバンクについては、インターネットを使った通信やメールは全く問題ありません。家族のNTTドコモのメールあてに、こちらの状況をメールしておきました。(しかし、このメールが携帯電話で着信したのは夜遅くになってからで、あまりこの時点で送ることが出来たことに関して意味が無かったようです)

 インターネットメールで情報を送信し、インターネットメールで受信するというのが、最も確実な連絡手段だったように思えます。

ネットワークPING-BLOG

☆地震後の対応

 その後、ビル管理会社からビル外への一斉避難が通知されました。エレベータは使えないということでしたので、非常階段を使って1階まで行き、ビルの外に出ました。ビルの外に出たあとも、余震で揺れていることが判ります。電柱や街路樹も大きく揺れており、とても怖かったです。たぶん、15時15分に発生した地震だったのではないかと思います。

 ビルの外はそんなに大きな待機スペースがあるわけではありません。また、ビルに近いところは、上から窓ガラスなどが降ってくる可能性がありますので、少しビルから離れたところでそのまま待機していました。先日購入したiPhoneのワンセグチューナーを使って、地震に関するニュースを見ながら待機していました。ニュースを見ていると、次々に押し寄せる津波に対する警戒を呼びかけ続けています。また、実際に押し寄せる津波の映像も出ていましたが、家もクルマも流されていて、規模が非常に大きいことが判りました。

 ビル管理会社から低層階のテナントから順番に居室へ戻って良いということになったので、居室へ戻りました。

 同じ職場の別の拠点の話しをあとから聞いたのですが、こちらのビルではそのまま居室内で待機するように指示されたそうです。外に広大なスペースがあれば良いのですが、火災発生の危険さえ無ければ、ビル内で待機した方が良かったのではないかとも思いました。

 そのあとは、また仕事を再開しました。居室からは中央線や総武線、山手線、西武新宿線などが見えるのですが、どの鉄道も動いている様子がありません。地震後の点検をしているのだろうと軽く考えていたのですが、その後もなかなか運転再開の連絡は入ってきませんでした。

 会社からは

 ・沿岸にある拠点では大津波警報が解除されるまでは原則はビル内で待機
 ・それ以外の拠点では帰宅の手段が確保出来たものから帰宅

という指示が出ました。しかし、JRについては当日中は運転を再開しないことを正式に発表、政府からは混乱を防ぐために首都圏の帰宅困難者はそのまま会社等で朝まで待つことについて発表があります。

 グーグルマップで自宅までの距離と歩いて帰った場合の時間を調べてみると、20Kmほどで時間は3時間台と出てきました。何とか歩ける距離ではあります。

 夜9時を過ぎると、明らかに東京で感じる地震の数も減っていたので、歩いて家まで帰ることにしました。家を目標にすると気が遠くなりそうでしたので、まずは、荻窪駅を目標に設定しました。

コメント