東北地方太平洋沖地震のマグニチュードを8.8から9.0に変更

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地震

東北地方太平洋沖地震に関連して、13時に気象庁の会見が行われました。この場で、従来はマグニチュードを8.8と発表されていましたが、これを9.0に訂正しました。気象庁では地震の波形を分析する中で、複雑な形で3種類の活動が関連して今回の地震が発生していることが判ったそうです。そして、それぞれの活動を分析する中でマグニチュードの訂正に至ったそうです。


このマグニチュード8.8から9.0への訂正というのは、変動幅で言うと0.2程度しか無いので、そんなに大きな違いではないようにも見えますが、実は対数をとられたあとの値なので、例え0.2の違いであってもエネルギーの違いは大きなものがあります。

日刊スポーツのサイトではマグニチュードの違いについて、共同の情報として下記のように紹介していました。

地震の規模を示す尺度。値が0・2増えるとエネルギーは約2倍、1・0増えると約30倍になる。複数の計算法があり、速報性に優れた地表を伝わる波から計算する「表面波マグニチュード」が使われることが多かったが、M8以上の巨大地震では精度が低くなるため、最近は震源断層のずれの量から計算する「モーメントマグニチュード」が使われるようになっている。地震を引き起こした断層の大きさを知る目安ともなる。

これによれば、今回の0.2の変更は今までの発表値よりもおおよそエネルギーが2倍大きかったということになります。

今まで記録のある地震で大きなものから並べていくと、4番目の大きさになります。世界最大級の大きさです。

Mw9.5:  チリ地震 (1960年)
Mw9.1-9.3: スマトラ島沖地震 (2004年)
Mw9.2:  アラスカ地震(1964年)
Mw9.0:  東北地方太平洋沖地震 (2011年)

宮城県沖の大地震については約40年おきに発生しています、前回は1978年にマグニチュード7.4の地震が発生しており、それから約40年が経過していました。地震調査委員会ではこの地域では30年以内に99%の確率で地震が起こると予測していたのですが、その際の地震の規模についてはM7.5からM8.0と想定していました。その今までの想定と比較すると、とてつもなく大きな地震だったことになります。

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