ビックカメラがコジマを買収

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コジマ

 都心ターミナルを中心に大型の家電量販店を展開しているビックカメラが、主に郊外や地方に店舗を展開しているコジマを買収することが報道されていました。両者は11日に取締役会を開いて、正式に決定するようです。


 ビックカメラとコジマは店舗を展開している場所が違うので、同じ場所に店舗があるようなことが少なく、確かに互いに補完できる良い関係だと思います。今回の買収で売上高の合計が1兆円規模となり、家電量販店業界では2位の規模になるそうです。(現在はビックカメラが業界第五位、コジマが業界第六位)

用賀のコジマ

 買収の方法はコジマが6月に実施する第三者割当増資を引き受ける形で発行済み株式数の50%超を買う形で想定されています。

 コジマはビックが株式を買収後も上場したままで、また店舗名もそのまま存続する方針となるようです。ただし、購買等を共同して実施することが出来るようになるので、今よりも更に安く商品を仕入れることが出来る可能性やポイントカードの共通化による顧客の囲い込みが出来る可能性もあり、合併の効果は出てくるのではないかと思います。

 コジマの株価は昨日の終値で362円とかなり低迷していましたが、今回の報道を受けて株価がどう反応するのかが気になるところです。

【2012.5.21追記】

この業務提携をめぐっては、その後も色々なメディアが特集を組んでいます。日経BPの特集では、コジマは1997年に、当時業界1位であったベスト電器を抜いて、1位になった時期もあることを紹介していました。しかし、2000年に大規模小売店舗法が改正されたことを受けて、ヤマダ電機やケーズデンキが大型店舗の出店攻勢を強めたのに対して、コジマは500平米程度の小型店を温存したことで、売り上げの規模が取れなかったことから同社の売り上げが伸び悩み、2002年にヤマダ電機にトップの座を譲り渡したと紹介していました。
確かに当時のヤマダ電機はとても勢いがありました。ディスカウントストアのダイクマと一緒になって一気に大規模店舗を増やしたような気がします。

その後、コジマ電気はサミットストアと共同で出店した店舗を展開するなど独自の施策を進めていましたが、家電エコポイント制度の終了と共に業績が低迷して、今回のビックカメラとの提携の話が進みました。
今後は家電販売については、ネット販売が増えていく中で第二の局面を迎えると思います。大規模店を展開した電気店が良かったのか否か、これからの競争の結果を見ていきたいと思います。

コメント

  1. 臨機応変? より:

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    ビックカメラ / EvenWu  楽天市場を見ているとビックカメラが新しく出店していることに気がつきました。ビックカメラといえば、池袋や新宿など各地に展開…