第三京浜の起点が中途半端な場所の理由

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第三京浜

日経のサイトを読んでいると、

田園都市線のルーツは高速道路 東急、幻の計画  :日本経済新聞

という記事がありました。

面白そうであったため、さっそく記事を読んでみると、興味深い話がたくさん書かれていました。

まず、表題にあるとおり、渋谷から中央林間へとつながる東急田園都市線はそもそもは鉄道として計画されていたわけではなく、高速道路にすることを考えていたそうです。

今から遡ること、60年前の1950年代に、東急ターンパイクという高速道路の計画がありました。この道路は、渋谷から江ノ島の方へと伸びる路線で、その先は小田原までの湘南ターンパイク、そして、小田原から箱根までの箱根ターンパイクもあわせて計画されていました。

その後、日本道路公団が東急ターンパイクと似ている場所を通る横浜バイパスを申請しこれの認可がおりてしまいました。この横浜バイパスは東名高速の一部になる構想もあったようですが、結局は東名が町田経由となり、横浜バイパスよりも北側を通ることになったため、横浜バイパスだけが取り残されるようなな形になりました。
東急ターンパイクはその後も認可されることはなく、鉄道計画に切り替えて申請したことが、田園都市線の始まりだったとのことです。(湘南ターンパイクも路線が西湘バイパスと競合するため認可されなかったそうです)

もともと、東急ターンパイクは渋谷から玉川、保土ケ谷、大船、辻堂を通って江ノ島までの計画だったので、このうちの玉川から保土ヶ谷までが第三京浜ということになります。

第三京浜は環状八号線の玉川インターが起点となっていて、他のどの高速道路とも接続されていません。東名の東京インター、首都高の用賀インターとの接続は環状八号線に頼る形になってしまいます。従って、この区間は非常に混雑して長い渋滞が発生することが度々あります。

第三京浜自体は両側で6車線もある非常に高規格な道路であるのに対して、起点への交通事情が悪いのは、本当にもったいない話だと思います。

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