ソニーが映像関連事業など一部事業で2015年3学期の目標を下方修正

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本日5月22日は日経平均株価が前日終値から246円高い15,627円で午後の取引を終了しました。どこまで株価が上がってしまうのか、段々怖くなってきました。

その中でも、不思議な値動きをしていたのが、SONYの株式になります。朝からグングンと株価が上がり一時、2400円台をつけました。

その後は徐々に値を下げて行き、終値では、2290円で引けました。日経平均株価全体の値動きと比較しても、少し後場で下げすぎているような気がします。

そして、この日はSONYが経営方針説明会を開催する日です。

朝の段階では市場はかなりの期待をしていたと思うのですが、その後、この経営方針説明会の内容を予期したかのような値動きです。特に3時の取引終了直前にガクンと落ちているところが気になります。

そして、後場が終了したあとで行われたSONYの経営方針説明会ですが、そこでの発表内容は、あまりバラ色の内容ではなく、まだまだの頑張りが必要だという内容でした。

具体的には、中核事業である

・モバイル
・イメージ
・ゲーム

の三事業について、2015年3月期の着地見通しを下方修正しました。

sony

ゲームについては、プレイステーションVitaの売り上げが値下げ後も伸び悩んでいること、据え置き型ゲーム機の市場が縮小していく中、プレイステーション4がどこまで魅力的な商品に仕上がるかがポイントだと思っていたので、苦戦は想定していました。

しかし、モバイルについては、Xperia Zの好調が伝えられていたこと、及びイメージについてはコンデジは苦戦はしているものの撮像素子などが市場から高く評価されていることから、良い発表が聞けるのではないかと思っていました。

ソニーとしては、全領域をあわせた計画は見直さずに、2014年3月期の目標達成に向けて取り組んでいくとしています。エレクトロニクス事業で売上高6兆円、営業利益率5%以上の達成という当初の目標もそのまま据え置きました。

金融事業や資産の売却といった策ではなく、やはり本業のエレクトロニクス事業が復活してほしいところです。

【2013/05/22追記】

その後、各社の報道が修正されました。モバイルの2014年度の売り上げ目標が1兆8000億円から1兆5000億円に引き下げられていたのはパソコンの売り上げを外したためで、スマホとタブレットの計画は従来よりも上方修正しているそうです。従って、表題の3事業で下方修正は誤りで、正確には2事業で下方修正ということになります。各報道機関とも平井社長の発表が始まる前に配布された資料で記事を取り急ぎ作成、公開したあと、発表の内容を確認しながら記事の内容をアップデートしていったようです。

また、21時22分現在のSONYのPTS取引での価格を確認してみると、2337円(同日終値+47円)となっていました。どちらかというと悲観的な発表内容だと思っていたのですが、PTSで株価が上がっているということは投資家には好感されたということなのでしょうか。不思議な感じがします。

【2021年2月4日追記】

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ソニー完全復活

ソニーの2020年12月までの9か月間の決算は、最終的な利益が1兆600億円余りとなりました。この期間としては初めての1兆円超えで過去最高です。今期は新型コロナウイルスの巣ごもり需要でゲームソフトや音楽の配信が好調だったことなどが要因です。同期間の売り上げも2019年の同じ時期と比べて4.1%増えて6兆7789億円を達成しています。
ソニーの十時裕樹CFOは、決算会見の中で「個々の事業が強くなったことは間違いなく、去年11月に発売したプレイステーション5も非常に強い需要がある。今後もエンターテインメントの分野に力を入れていきたい」と述べています。

今まで着実に実施してきた構造改革がここで実を結んできたことは間違えないでしょう。

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