「見える化 強い企業をつくる「見える」仕組み」を読みました

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早稲田大学大学院教授、ローランドベルガー会長の遠藤功氏が書かれた「見える化 強い企業をつくる「見える」仕組み」という本を読んでみました。

よく会社でも「見える化」しよう!という話しは出てきますし、社内サイトに情報が公開されたり、壁に様々な情報が張り出されたりしますが、「見える化」の本質を見誤ってはいけないとこの本では警鐘を鳴らしています。

そもそも、現場で仕事が見えるようになっていなければ、形だけの見える化は無意味になります。いわば、現場力をつけていかなくてはいけません。

その現場力というのも、単純に言われたことをやっていればいいという状態を一歩脱して、現場の問題を当事者として解決しようという強い意思と実行力が備わっていることが大切です。このような現場力がない状態でどんなに見える化をしようとしても、取り組みが形骸化してしまいます。

また、企業に起こりがちな四つの「視覚異常」は例えが分かりやすくて秀悦だと思いました。

・近視
・遠視
・不同視
・白内障

それに続いて、見える化の四つのバリエーションというのも、非常にわかりやすい表現です。

・見える化
・視える化
・診える化
・観える化

四つのバリエーションをよく表した言葉です。これからは、私自身も使い分けてみたくなりました。

非常にわかりやすい言葉、そして、中盤以降では、実際の企業での取り組み事例などが多数出てきて、非常に参考になりました。良い本だと思います。

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