ドコモが音声通話の定額制導入を検討?

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本日の日経新聞のサイトで、NTTドコモが音声通話の定額制導入の検討を始めたことを報じていました。今となっては、LINEやSkypeを代表にして、スマホ用の無料通話アプリが多数存在します。今後も音声通話に課金をしていくのは難しいと判断してもおかしくない時期にさしかかっています。ソフトバンクやauに先んじて、NTTドコモで検討を開始したというのは意外な感じがしました。記事によれば通話し放題で月額1000円前後を軸に検討するとありました。

ドコモは自社どうしだけではなく、他社携帯電話や固定電話に電話をかけても一定料金で話し放題とする方針だとしています。しかし、他社携帯電話や固定電話に電話をかける際には、ドコモはその会社に対して通話時間に応じた料金を払わなければいけません。

本当に固定料金で提供した場合、NTTドコモから見たときに逆ざやとなってしまう可能性があります。本当に通話量完全固定が実現できるのか否か、不思議な感じがします。記事を読み進んでいくと、ドコモもIPで通話する仕組みを採用すると書かれていました。確かにSkypeやLINEと同じようにIP電話という形にすれば、他社との閒の電話でも逆ざやとなる心配が少ないのかもしれません。

しかし、IP電話は回線が混雑するとどうしても相手の声が遅れて届いたり、音声品質が劣化して相手の声が聞き取りにくくなることがあります。しかし、ドコモでは音声専用のネットワークを準備して高い通話品質を確保するとしています。確かに基幹回線の部分は音声専用のネットワークを準備することができるのかもしれませんが、末端の基地局からスマホまでの閒は音声専用のネットワークを準備するのは難しいように思います。どんな工夫をするのかが気になります。

この日経の報道があったあと、同じく6月7日にNTTドコモから「本日の一部報道について」というニュースリリースがありました。

平素はNTTドコモグループのサービス・商品をご利用いただき、誠にありがとうございます。本日、一部報道機関において、当社の携帯電話の音声通話に定額料金を採用する検討を始めた旨の報道がありましたが、当社が発表したものではございません。また現時点において、決定した事実はございません。

ドコモにとっては追い風になるかもしれない報道ではありましたが、報道内容に対しては否定的な内容でした。

日経の記事が合っているのか否か、今後のドコモの動きが気になるところです。

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