マクドナルドやファミマで「上海福喜食品有限公司」の鶏肉を利用

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昨日から日本のマスコミでは、日本マクドナルドやファミリーマートで「上海福喜食品有限公司」の鶏肉を利用していたことを大きく報道しています。この上海福喜食品有限公司は使用期限切れの食肉を納品していたとして活動停止の処分を上海市当局から受けています。マクドナルドによれば日本国内で発売しているチキンマックナゲットのうち約2割に上海福喜食品有限公司の鶏肉を利用していました。平成14年から同社と日本マクドナルドは取引をしています。7月22日から上海福喜食品有限公司から輸入した鶏肉のチキンマックナゲットの販売を中止しました。現在はタイや中国にある別の会社などにある他のサプライヤーから仕入れた鶏肉で販売をしています。また、実際に期限切れの肉が含まれていたかいなかも調べています。

チキンマックナゲット

ファミリーマートではやはり「上海福喜食品有限公司」が出荷した鶏肉を利用して、「ガーリックナゲット」と「ポップコーンチキン」を販売していました。ファミマでも7月22日からこの2品の販売を停止しています。これらの商品は全国のファミリーマートで取り扱われており、今まで123万個を販売しました。

ガーリックナゲット

マクドナルドやファミマで販売している食品に安全性の問題があるとなると、同社の経営に及ぼす影響は甚大です。中国の工場の管理状況を撮影した映像を見る限り、日常的にずさんな食品の管理が行われていたようにも見えますが、マクドナルドやファミマでは現地の工場の視察などを定期的に実施していなかったのでしょうか。

マクドナルドの報道発表の中から品質管理の部分を抜き出すと下記のようになります。

マクドナルドは、お客様に高い「食の安全性」と「品質基準」を満たした商品をご提供することをお約束しております。商品の調達過程の管理におきましては、全ての過程において安全性を確保するとともに、全ての取引先に弊社商品が安全であるために、弊社の厳格な基準を満たすよう要請しております。マクドナルドは、原材料について生産地、加工、物流、店舗内での調理を経てお客様に商品をご提供するまで大変厳しい管理基準を設けています。

各会社に対しては「弊社の厳格な基準を満たすよう要請しております」にとどまっており、これでは納品している会社に「言っているだけ」という形に読み取れます。もしも言っているだけだとしたら、どんなに立派な基準を設けても、きちんとした品質管理はできないと思います。やはり現地に行って自分たちが顧客に提供している食品がどのように製造されているのか細かく確認しなければいけないでしょう。

さらに調べてみると、マクドナルドの公式サイトの中に「チキンの品質・衛生管理」というページがありました。

 ・チキンの品質・衛生管理 | おいしさと安全のために | McDonald's Japan

この中には下記のように書かれています。

マクドナルドでは、HACCP(ハセップ)※による衛生管理や独自のグローバル品質マネジメントシステムによる自主管理、そして適切な外部監査制度を導入しています。生産地から店舗まで途切れることなく実施しつつ、より実効性の高い品質・衛生管理を求めて日々取り組んでいます。
※HACCP:危害分析重要管理点 国際標準の衛生管理の手法

今回の報道に結びついてしまったことから考えると、上記のHACCPによる管理はうまく機能していなかったのでしょうか。だとすれば、単に別の会社から輸入すれば良いという問題ではなく、今一度、原材料や商品を納入している全社の監査を実施しなおさなければいけないと思います。

【2014/07/24追記】

本日朝の情報番組ZIPを見ていると、この事件のことを放送していました。マクドナルドは定期的に査察を実施しており、その査察の様子も紹介されていました。マクドナルドによる査察が行われているときには期限の切れた肉は隠しておき、査察が終わったあとで青いビニール袋に入った肉を正規の肉に混ぜるという行為が行われていたので、マクドナルドの査察では問題にならなかったということを紹介していました。

同様の行為が他の会社でももし実施されているとすると、マクドナルドの査察では見つけることができないということになってしまいます。マクドナルドで具体的にどんな対策をとるのか発表が気になるところです。

【2014/07/25追記】

 日本マクドナルドは今回の事件を発端にして、中国製チキン商品の調達を中止し25日付で中国製チキン商品の販売をやめたと発表しました。中国製チキン全般に対する消費者の不安が高まっているためで、チキン商品はすべてタイ製の鶏肉に切り替えるそうです。

 中国の中でもきちんとした倫理観をもって食品の製造にあたっている会社もあると思いますので、一律、中国の会社からの輸入をやめるという対処が良いのか否かは分かりません。まず、マクドナルドが早急に実施すべきことは、自身が食材を輸入している全会社の安全性を再度きちんとチェックした上で、問題がないことを確認してから食品を仕入れることだと思います。単に国民のイメージを高めるためだけに、中国の会社から一律、鶏肉の輸入をやめるという表面的な対応に終始している点は、マクドナルドという会社にとってはあまり好ましい結果にならないのではないかと思いました。

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