BUFFALOのWHR-G54Sにtomatoをインストールし無線子機に転用

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whr-g54s

先日、SONYのブルーレイディスクレコーダーを購入しました。500GBのハードディスクを搭載したBDZ-EW510という機種です。この装置はネットワークに接続すると、家の中や外出先で録画済の番組を視聴できたり、外出先から番組録画予約ができたりと、その用途が大きく広がります。ただネットワークの接続には有線LANが必要なことです。上位機種では無線LANが内蔵されているのですが、この機種には有線LANの端子しかありません。二階に光ファイバの終端装置があるのですが、BDZ-EW510を設置するのは1階になってしまうのでLANケーブルをはわせるにはいきません。何か良い対策はないかと考えてみたのですが、昔使っていたBUFFALO社製のWHR-G54Sというブロードバンドルーターが目に留まりました。

この装置は何とかすれば無線LAN子機(無線LANコンバーター)になるかもしれません。そこでどんな機能があるのか調べてみました。すると、下記の言葉が見つかりました。リピーターとブリッジモードです。

まず、リピーター(WDS)が何なのかを調べてみると、リピーター機能が付いたBUFFALO社製のAirStationが二台ないと機能しないようです。今回はこの機能を使うことはできません。

次に見つけたのが、ブリッジモードです。本体底面に切り替えスイッチがありました。この機能はすでにルーターが設置してあるような環境で無線アクセスポイントを追加するときに利用する機能のようです。この機能も子機にすることはできないことがわかりました。

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WHR-54GS 自動切換えブリッジモードの説明

WHR-G54Sに搭載されている機能では無線子機には設定できないことがわかりました。さらにネットを探している中で見つけたのが、tomatoというファームウエアをインストールしてしまう方法です。このファームウエアはBUFFALO社では無保証なので、すべて自己責任で実施することになります。ハードの外観はWHR-G54Sですが、機能的にはさまざまなものが追加されて、まったく別の機種に生まれ変わったがようなものになります。

tomatoのファームウエアはこちらからダウンロードすることができます。

Tomato Firmware | polarcloud.com

ノートパソコンの内蔵無線LANをOFFにして、WHR-G54SをLANケーブルで接続しました。そして、ノートパソコンの有線ネットワークアダプタの設定を変更してIPアドレスなどを下記のように変更しました。

IP アドレス 192.168.11.2
サブネットマスク 255.255.255.0
デフォルト ゲートウェイ 192.168.11.1

WHR-G54Sの設定を工場出荷状態に戻すと、IPアドレスは「192.168.11.1」となります。(底面のスイッチはブリッジモードではなくAUTOにしておく)

あとはこちらの記事にしたがって作業をするとうまくファームウエアの更新ができました。

☆Harry’s Virtual Dimension-ウィキ : WHR-G54SにtomatoファームウェアをインストールバッファローのWHR-G54Sにtomato firmwareをインストール

気をつける点は下記の二点です。

一つ目

Windows7ではtftpコマンドがインストールされていないので、Windowsで機能を有効にする必要があります。こちらのサイトが参考になりました。

☆Windows7(64ビット)でTFTPコマンドを使うには? | CONETA.JP

二つ目

whr_install.batを起動したあと、バッチ処理が「Press Ctrl+C to abort or any other key to continue…」というメッセージを出して停まります。そうしたら、WHR-G54Sの電源プラグを一旦抜いて、もう一度差し込みなおして、緑のランプが点いたらすぐにリターンキーを押します。この電源プラグを抜くのを忘れて単にリターンキーを押すと、いつまで経っても転送は行われずタイムアウトで異常終了してしまいます。

tomatoのインストールが終わったら、「192.168.1.1」でtomatoの設定画面にアクセスができます。そのあとの設定については、こちらの記事で無事に無線LANコンバーターにすることができました。

WHR-HP-G54を無線子機にする。 | 林檎屋

これで最新のセキュリティに対応した無線LANコンバータ(子機)に生まれ変わりました。申し分の無い動作をしてくれています。IPアドレスの設定などが特に難しく、下手をするとWHR-G54Sがただの箱になってしまう可能性があります。誰も保証はしてくれませんので、関連のサイトの情報を十分に確認して手順を理解してから実施するようにしてください。

【2021/05/08追記】

脆弱性情報公表

古いバッファローの無線LANルーターで脆弱性があることが公表されました。該当の商品はすでにサポートを終了しています。下記のサイトで該当する機種を利用している場合には買い替えが推奨されています。

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