JAL機内で映画「柘榴坂の仇討」を鑑賞

サイト運営費捻出のため広告を使用しています

柘榴坂の仇討

大連から成田に戻るJALの機内で、映画「柘榴坂(ざくろざか)の仇討」を見ました。原作は浅田次郎による短編小説です。最近、ロードショー公開された映画なので、以前から見てみたいと思っていました。飛行機は午後1時に大連をたつので、今回は昼間のフライトになります。

こちらで使われている機体もシートが新しいものになっており、搭乗したらすぐに映画などを見始めることができます。時間を無駄にすることがなく、ありがたいことだと思います。成田から大連に向かう便では「ふしぎな岬の物語」を見ましたが、その時から帰りはこの映画を見ようと考えていました。

安政7年3月3日に江戸城桜田門外で大老の井伊直弼が殺害されました。主君を守ることができなかった彦根藩士の金吾(中井貴一)には仇討の藩命が下りました。仇討の相手は5人、しかし時間が経つにつれて、1人また1人と亡くなっていきます。そして、時代は江戸から明治に変わりました。廃藩置県が行われるほか、洋風の文化も取り入れられて、目まぐるしく変化していきます。

正直、この江戸から明治への変化というものは、戦後の高度成長期を上回るほどの、ずっと大きな変化だったのではないかと思います。

そんな時間の変化の中でも、金吾は侍の魂を忘れず、仇討をするために最後の1人(阿部寛)を探し続けます。もはや、命令を下した藩すら存在しないのに仇討を果たすことに命をかけます。そして13年もの間探し続けました。

ちなみに、柘榴坂(ざくろざか)は東京都港区高輪三丁目と四丁目の境界に存在します。品川駅から見ると、西側に上る形になる道で、第一京浜を挟んで品川駅高輪口の向かい側にあるそうです。その名前の由来ははっきりしないようですが、柘榴の木があったためではないかとWikipediaでは紹介されていました。

金吾は最後の1人を見つけ出すことができるのか、金吾ののちの人生に何が待ち構えているのか、日本人の精神の原点を考えさせられるような映画でした。

コメント