IBM Palm Top PC110が久しぶりに記事で紹介されていました

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PC110-1

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マイナビニュースにPC110の記事を発見

マイナビの記事を読んでいると、昔、IBMから発売されていたPalm Top PCの紹介記事がありました。PC110という型番です。日本IBMで企画、開発、販売されたモデルで、あまり多くを売ることができずに、後継機にもつながりませんでした。

 ☆あの日あの時あのコンピュータ (10) 世界最軽量のPC/AT互換機はウルトラマン – 日本IBM「Palm Top PC 110」 | マイナビニュース

PC110とは何か

このマシンが発表されたのは、1995年です。日本ではWindows95が発売されてインターネット接続がより身近になった年でもあります。愛称はウルトラマンPCでした。

PC110-2

なんと言っても特徴は当時世界最軽量の約630グラム、A6ファイルサイズという格好です。当時のノートパソコンやラップトップパソコンは重くて大きいものが多かったので、衝撃的なスペックでした。

バッテリーは汎用品

また、同じく日本IBMで企画、開発、販売されたモデルでチャンドラという愛称のノートパソコンがあるのですが、その二代目にあたるThinkPad235とバッテリーが同じものでした。このバッテリーはビデオカメラなどでも使われていた比較的入手しやすいタイプのリチウムイオンバッテリーでした。私自身はThinkPad235とPC110の両方を持っていたので、予備のバッテリーを含めて共有していました。

VW-VBD1

(ちなみにTHINKPAD235はこのバッテリーを二個装着できるようになっていて、バッテリーの容量が減ってきたら、パソコンを起動したままで一個ずつ充電済みのバッテリーに取り替えることができるように設計されていました。今ではそんな設計思想のノートパソコンは無いのではないでしょうか)

PC110の構成

PC110の液晶パネルは4.7インチのDSTNカラー液晶が搭載されています。SVGAモードで256色しか出すことが出来ません。今思えばスマホに搭載されている液晶パネルと比較しても遠く及ばないものですが、当時はこれでも満足でした。CPUはINTELのi386SX-33MHzが搭載されています。このCPUは80286の後継として発売されたi386から数値演算プロセッサを取り去った廉価版的位置づけのCPUです。メモリは4MBのモデルと8MBのモデルがあります。Windows3.1を走らせるためには8MBが必要でした。

本体にはキーボードの他、ポインティングデバイスやメモパッドが搭載されています。ポインティングデバイス自体はトラックポイントほど使いやすいものではありませんでしたがマウスを持ち歩く必要が無いのは便利でした。操作するときには下の写真のような感じになります。

PC110-3

HDDは内蔵していませんが、PCMCIAスロット(TypeⅡが3枚またはTypeⅢが1枚)、スマートピコフラッシュ(コンパクトフラッシュ)専用スロットなどのインタフェースを備えています。従って、HDD無しで運用できるDOS/Vマシンになります。ドッキングステーション(ポートリプリケータ)に取り付ければ、さらにインタフェースの種類を増やすことができるように拡張性にも考慮されていました。

底面にポートリプリケータを取り付けると、シリアル、パラレル、外部ディスプレイの接続が可能となります。これらの外部機器は自宅にいるときにしか接続することは無いと思いますので、ポートリプリケータという形で外付けにしたのは正解だと思います。

最下位のモデルは直販価格が16万9000円でDOS J7.0/Vがプリインストールされています。最上位モデルはPCカード型のHDDにWindows3.1が搭載されていて、ポートリプリケータやフロッピーディスクドライブが添付されていました。

入手の経緯

私自身は最初に登場したときには価格的にまったく手が届かず入手することはできませんでした。ところが時間が経つとともに売れ行きがあまり思わしくなかったこともあって、どんどん値段が下がっていきます。いくらくらいに下がってから買えたのか全く覚えていませんが、最安のモデルを2万円程度で入手したのではないかと思います。発売から数年経ったころで、T-Zoneで購入した記憶があります。

確か、メモリ容量は8MBのYD-1という型番でした。これはWindows搭載モデルからポートリプリケータやPCカード型のHDDなどをT-ZONEが取り外して販売していました。ポトリやHDDなどを別売りすることで本体を安く販売することができたのでしょう。

PC110の用途

このマシン、インターネットに接続するにはやはり無理があったので、主にテキストエディタとして使っていました。電話線を本機のモジュラージャックに接続すれば内蔵のモデム機能でパソコン通信ができましたが、ちょっと画面が小さくて無理があります。また、電話機として使用できるという謎の機能があったのですが一回も使わなかったと思います。

内蔵アプリケーションとしては、ペルソナウエアというものがインストールされていたと思います。PC-DOS上で動くアプリでとても軽く、予定表、備忘録、住所録、ノート、電話、FAX、世界時計、電卓、エディター、手書きメモ、パズルゲーム、電子メールなどの機能がありました。

当時はPCカードインタフェイスに準拠した製品がいろいろあり、どの製品がPC110で動いたかなどといった情報が活発にユーザー間で情報交換が行われていました。インターネットというよりはパソコン通信の情報が参考になったと記憶しています。デジタルカメラになるというカードもありました。NIFTY-ServeのIBMフォーラムにM78星雲という場所があったような気がします。

このような周辺機器を購入する場合は、秋葉原のLAOXザコンピュータ館の隣になった若松通商というお店の地下一階によく行きました。IBMのTHINKPADやPalmTopに関連する商品がたくさん扱われていたと思います。調べてみると、若松通商自体は今でも営業を続けているようです。(PS/PLAZA WAKAMATSU !!

Windows95だって動く

ネットに接続する場合はTCP-IPに標準で対応しているWindows95をインストールするのが手っ取り早いです。このPC110にWindows95をインストールするという試みも行われていました。こちらの記事が参考になります。

PC110でWindows95を動かす方法

私自身もPCカード型HDDを入手して同様のことをやったと思います。

その後のPC110

周辺機器が目を疑うくらいの安値で販売されていることもあり、これらの専門店をまわるのはとても楽しかったです。その後は東芝のリブレットなどに浮気をして、PC110を触る機会が減ってきたので、Yahoo!オークションを使って人に譲りました。

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