飛行機の機内食の秘密

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テレビを見ていると、飛行機の機内食に関する特集をしていました。普段、飛行機に乗っているときには、機内食が配られることになんの不思議もありませんが、その舞台裏は思ったよりも大変なことになっているようです。

例えば羽田空港から出発する飛行機のために機内食を作っている食品工場では、機内でも熱を通すことになります。また、調理した食品は急速に腐敗が進んでしまうため、できたあと、4時間以内に食品内部の温度を4度以下にしなければいけないという基準があるそうです。列車であれば乗客全員が同じものを食べるというシチュエーションはレストラン列車にでも乗らない限りはありません。また、もし万が一、食中毒が発生してもどこかの駅で臨時停車して病院に乗客を運ぶことができますが、飛行機ではそれができません。したがって、食品の衛生管理は普通の弁当以上に気を使っているようでした。

この急速冷凍をした食品をそのまま冷蔵しておくのは、大きな倉庫のような部屋にカートごと方面別に並べられ、その部屋ごと全体を冷やしておくという方式が取られていました。

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ちなみに飛行機の中ではホカホカの機内食が配られますが、これは飛行機の中に過熱水蒸気で調理することができるスチームオーブンが設置されているので温めることができます。このスチームオーブンは300度以上の熱を加えることができるのだそうです。このスチームレンジに乗務員がトレイをセットしなければいけないので、手間がかかることが難点です。この難点を解決するために、カートに加温機が搭載されている方式もあるようですが、飛行機の方もこの方式に対応していなければいけないので今のところはそれほど普及していないとのことでした。

機内食は便ごとに二種類のメインディッシュから選ぶことができることがほとんどだと思います。例えば、肉と魚などのバリエーションがあります。お客さんの好みで決めますし、また事前にアンケートを取っているわけでもないので、どちらかに偏ってしまう場合があります。したがって、少しそれぞれ多めに準備しているのだと思っていましたが、実際は違い機内食は搭乗員と乗客の人数分しか積み込まないそうです。

過去の機内食の偏りの状況から最適と思われる配分を事前に決めて、これが外れてしまった場合でも、搭乗員分を調整に使うと解説していました。ただ、私自身は機内食が配られるのが最後の方になってしまう席に座っていたときに、希望を選べなかったことがあります。ときどきは、搭乗員の分で調整できないほど偏ってしまう場合もあるそうです。

以前、見たテレビ番組では操縦士と副操縦士は必ず違うメニューを食べているというのを聞いたことがあります。これはどちらかに食中毒の原因となる菌が入っていたとしても、操縦士か副操縦士のどちらかはリスクを避けることができるためだと解説していました。調べてみると、今でも同様のようです。

こちらの記事を見てみると、飛行機に登場する前に地上で食べる食事も別のメニューを食べるようにしていると解説されています。素晴らしいリスク管理だと思います。

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