「ケアレスミスの原因を真面目に追求してもムダ」は少し違うかも?

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日経のITProというサイトの記事を読んでいると、「ケアレスミスの原因を真面目に追求してもムダ」という記事がありました。人間が関わっている以上はある程度のケアレスミスは発生するとので、その原因を追求しても徒労に終わるという指摘です。

ケアレスミスの原因を真面目に追求してもムダ
プロジェクトでは様々な課題や問題が発生する。特これらの課題や問題を全て解決するのは、まず不可能だ。課題や問題が残ったままだと、プロジェクトマネジャーの気は重くなる。「課題を一掃できれば、どれだけ気が楽になることか」。こう思うのも無理はない。

この指摘はある意味正しいと思うのですが、少し感覚とずれているところもあると思いました。

確かにケアレスミスの原因を掘り下げて分析する、いわゆる「ケアレスミスをしてしまった人に対する原因追求」に価値はあまり見出せないものの、マネジメントとしての問題は内在している可能性があるためです。

例えば、

  • それだけの作業量を実施するために必要な人の確保は行われていたか?
  • その作業を行うために必要なスキルを持った人をアサインできていたか?
  • 作業結果をチェックする体制は整っていたか?
  • 作業手順は均質な結果をうむ内容になっているか?
  • 作業プロセスの途中で品質を確認する方法は適切だったか?

などの観点です。

ケアレスミスの原因について一つ一つを細かく分析することは徒労に終わる場合が多いと思います。

しかし、そのケアレスミスの絶対量が作業量に比して多いとか、ケアレスミスの傾向がある特性に偏っているといった場合には、マネジメント自体を疑って、より良い仕組みに変えて行く努力をすべきだと思います。

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