基本的な個人情報は「既に一般に流通しているという覚悟を」

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秋葉原

 以前と比較して個人情報の流出によるトラブルがとても増えています。2004年1月23日にもソフトバンクはYahoo! BB登録者の個人情報が外部に漏れていた事を発表しています。最初の発表では242人分、その後の2月27日には約470万人分の情報が漏れていた可能性を明らかにしています。最終的な漏洩数は約450万人であるとしています。

 2004年3月9日にはジャパネットたかたで利用者の顧客リストが社外へと流出していたことが発覚して、その数は最終的に約51万人分であったことが明らかになっています。事件が発覚した3月9日から12日までは毎日、その後は事業再開まで1週間毎に繰り返し各所に対して謝罪を実施していました。

 昔であれば紙媒体で個人情報が管理されていたので、大量に持ち出すときには大きな荷物になってしまい、周りの目も合ってけん制効果が大きく働いていたと思うのですが、最近では個人情報が電子情報で管理されるようになりました。しかも可搬媒体が大容量化、小型化されているので、目立たずに大量のデータを持ち出すことが技術的に容易になったことが要因の一つです。

 企業ではUSBメモリーなどの小型可搬媒体を職場で使用禁止にしたり、個人情報を扱うセキュリティルーム内には、スマホなどを持ち込み禁止にするなど各種の対策をとるようになってきています。

 そんな個人情報の流出による影響について判りやすく書かれています。

ITmedia エンタープライズ:基本的な個人情報は「既に一般に流通しているという覚悟を」

 私もファミマドットコムで情報流出の影響を受け、何かの取り立て会社から葉書が送られてきたことがあります。単に住所や氏名などが漏れただけでも脅迫めいた葉書が来るのですから、もしも、クレジット番号なども漏れたらたいへんなことになってしまうでしょう。

 このファミリーマートにおける情報漏洩事案はネットショッピング会員「ファミマ・クラブ」の会員約18万3000人分の個人情報が外部に流出したと発表されています。外部に流出したのはファミマ・クラブ会員約140万人のうち、2002年10月17日以前に入会し、PC向けメールマガジンの配信を希望した会員の氏名や住所などです。

 大量のデータを簡単に持ち出せるようになったので、これからはより強固に個人情報を守る必要がありそうです。

【2013/07/14追記】

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増え続ける個人情報の流出報道

 その後も、個人情報の流出を発表する企業はあとを絶ちません。情報を預けている企業から流出されてしまうと、個人としては防衛する手段がありません。

 しかし、被害を少しでも小さくする手段はあります。それは、IDとパスワードの組み合わせを、サイトごとに変えておくことです。どこかの会社で情報流出があったとしても、別のサイトで二次被害が発生することは防ぐことができます。

 ただ、サイトごとにIDとパスワードの組み合わせを変更すること自体、覚えておくのが大変になってしまいます。もはや、ID・パスワード方式でセキュリティを担保することは困難になってきているようにも思います。

 サイトによっては、ワンタイムパスワードを発行することによるセキュリティ強化を実施している場合があります。このようなセキュリティ強化策をうつことが出来るサイトでは、出来るだけ強化策を利用するようにしています。

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