NTTドコモのM1000

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m1000

 NTTドコモはビジネス層をターゲットにした新しい携帯電話「M1000」を発表しました。価格は5万円程度と他の携帯電話機種と比べると高めなのですが、それでも売り切れのお店が出ている状況だそうです。

 「M」というのはどこの会社なのかな?三菱は「D」だし、などと思いながらWEB上で調べてみると、モトローラ社製だったのですね。モトローラというとドコモでは携帯電話をみかける機会があまり無かったように思いますが、かなりの技術力を持った会社というイメージがあります。

 一旦、日本の携帯電話端末マーケットからは撤退したものの、ボーダフォン向けの702MO、そしてドコモ向けのFOMA「M1000」で再参入する形になるそうです。

 M1000は無線LANやBluetoothに対応しており、また、タッチパネルスクリーンとなっているところが特徴です。さらにはフルブラウザのOpera搭載ということで、インターネットでのWEBサイト閲覧もできてしまいます。どちらかというとPDAに近い性格で、EXCELやWORD、PowerPoint、そしてPDFなどの閲覧に対応するビューワも備えています。

 以前の記事ではPDAに携帯電話機能が付いたわけではなく、携帯電話が進化する中で生まれた端末とドコモは反論をしていますが、やはり何となく、PDAに携帯電話が付いたという印象はしてしまいます。

 この携帯電話、今までのiモード端末に付いていたようなダイヤルボタンが付属していないそうです。ハードウエアキーをつけてしまうと、その分だけ筐体が大きくなってしまうというところが嫌だったようです。大きな画面(2.9インチ液晶208X320ピクセル)でフルブラウザを使うという点に拘った結果、ソフトウエアキーボードを画面に表示するという形になったようです。

 ソフトウエアキーボード自体も、PDAによくある手書き文字認識やソフトウエアキーボードに加えて、普通の携帯電話と同じような操作方法も実現しています。

 逆にこの携帯電話にはiモード関係の機能が一切具備されていません。iモードコンテンツは見られませんし、またiアプリでさえも利用できません。SymbianOS向けのアプリケーションを使用する形になるそうです。Symbian OS向けのアプリケーションというのは今のところはあまり目にしません。ユーザーはJAVAやC++で書かれた対応のアプリケーションを自由に追加することができるそうです。NTTドコモでも開発キット(SDK)を無償公開する予定もあるようです。この開発キットが公開されて、色々な痒いところに手が届くようなソフトウエアが色々な人で開発されるようになると、使い勝手も更にあがっていくものと思われます。

 メールをしたいときには、iモードメールの変わりにPOP/iMAPメールを使用します。この方式は普通にパソコンでメールを読むときと同じ方式になります。従って、一般のプロバイダに設置されているメールサーバーを読みに行けるという事なのでしょう。

 フルブラウザ搭載ということで、WEBサイトの閲覧はかなり便利になりそうですが、残念なのはパケット定額に対応していない点です。いっぱい使うととんでもないパケット料金が請求される危険がありますので注意が必要です。パケットをたくさん使ってしまう可能性がある人は、予め「パケットパック90」などを使うようにする必要があります。

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