東芝HDーDVD低価格戦略はどうなる?

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HD-DVD

 アメリカで開催されているCESで東芝は5万円台の次世代DVDプレーヤーを発表して話題を呼んでいます。米国のメジャーな映画配給会社はどちらかというとブルーレイディスクの方が有利になっていることから東芝の何とかシェアを早く確保したいという意志が伝わってくる値段です。

 パイオニアはこの5月に約20万円で発売するブルーレイディスクプレーヤーと比べると1/3以下の値段ということで確かに安いとは思うのですが、5万円台というのはぜひ購入したいという値段でもありません。

 というのも、大画面テレビで映像を見ていても、ふつうに鑑賞する分には既存のDVDでもあまり画質や音質に問題を感じないためです。しかし、既存のDVDプレーヤーは1万円以下で簡単に入手することができます。

 従って、5万円台で発売したからといって、一部の高画質を求めるマニア層には売れるものの爆発的に売れるようなことはなく、一般の消費者はブルーレイディスクとHD-DVDの競争に対して様子見の状態になるように思います。

 まずは、SONYが次世代ゲーム機にブルーレイディスクを搭載してきて戦略的な価格になることはほぼ予想がつくので、かなり東芝は不利な戦いを強いられることになるでしょう。

 昨年後半には両規格の統一に向けた動きがありましたが、また分裂の方向に走っていってしまいました。しかし、消費者のためには絶対にならないので、再度、規格統一に向けて動いて欲しいところです。

 今はプレーヤーのことが話題にあがっていますが、やはり対応が急がれるのは、記録型の次世代DVDです。今でもハイビジョンチューナーを搭載したレコーダーは売られていますが、記録できるメディアが4.7GB(又はその倍)のDVDメディアでは、ハイビジョンの画質を保ったまま保存しておくことは困難です。もしも、次世代DVDレコーダーが5万円~10万円程度で発売することができて、DVD-Rメディアも二百円程度で発売できれば爆発的に売れるのではないかと思いますが、やはり難しいのでしょうか。

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