ロケーションフリーベース

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 昨年発売された情報機器・サービスの優秀製品として、SONYの「ロケーションフリーベースステーションパック」が選ばれました。全部で36点の応募があった中で一番優秀と認められたようです。

 この商品、自宅に設置しておくと、自宅へインターネットを介してアクセスすることで世界中のいたるところから自宅のAV機器に接続できるようになる商品で機器とソフトウエアのセットになっています。機器の方にはテレビやHDD/DVDプレーヤー、そしてインターネット回線を接続します。すると、出先のノートパソコンやPSPから自宅の機器に接続できるようになります。


 自宅の機器にテレビを接続しておけば、手持ちのノートパソコンやPSPで外出先でもテレビが見られるわけですが、日本の国内にいたとして、そこまでしてノートパソコンやPSPでテレビを見たいという気は私の場合はあまりしません。しかし、外国にいるときでも日本のテレビ放送をリアルタイムで見られるというのは素晴らしいことだと思います。

  この機器は、チューナーや外部入力の映像をMPEG-4にリアルタイムでエンコードしてくれます。そして、内蔵の無線LAN(IEEE 802.11a/b)や有線LANでMPEG4で圧縮された映像データを伝送する。さらにDDNS(ダイナミックDNS)の自動通知機能も搭載しています。

 ダイナミックDNSに対応していないと、外出先からIPアドレスでアクセスする必要があります。しかし、常時接続回線を使っていても、瞬断などがあると割り当てられるIPアドレスが変わることもあって、事実上、自宅へアクセスすることができなくなってしまいます。

 ダイナミックDNSが搭載されていれば、外出先からURLを指定してアクセスすることができます。もしもIPアドレスが変わってしまったとしても、ダイナミックDNSサイトへ新しいIPアドレスを通知してくれます。

 自宅にブロードバンドルーターを設置している場合には、ブロードバンドルーターの中の設定画面で特定のポートを開く必要があります。もしもブロードバンドルーターがユニバーサルプラグアンドプレイに対応していれば、特に利用者が何の設定もすること無しに自動的にブロードバンドルーターの設定を終わらせることもできます。この場合は、ブロードバンドルーターの設定画面でユニバーサルプラグアンドプレイを有効にしておく必要があります。

 さらにこの機器にはAVマウスが付いています。AVマウスとはロケーションフリーベースの指示に従い、リモコン信号の赤外線を出してくれる小さな装置です。これを制御したい機器のリモコン受光部に取り付けておけば、外出先からAV機器の制御ができるようになります。

 とすれば、外出先に音楽データや動画データを持ち歩かなくても良いことになります。DVDレコーダーの中に撮り貯めておいた番組を外出先から選択して楽しむことができます。いちいち、ポータブルプレーヤーに自分が見たい番組データを入れて持ち出さなくても良いところはとても便利だと思います。欠点は電車に乗っているときなど、移動しているときはインターネットに常時接続することができないので、動画を楽しむことができない点になるかと思います。

 この装置、たしかにコンセプトが素晴らしいと思います。今後もこの製品自体、機能がアップしていくはずですし、また他社からも同様なコンセプトの商品が出てくるでしょう。楽しみな分野に発展すると思います。

コメント

  1. LANでMPEG-4ファイルを配信するって

    ソニーの[LF-PK1ロケーションフリーベースステーションパック]なるものはTVやDVDレコーダーにつないどけば、LAN経由でMPEG-4ファイルを見るこ…