デスクトップLinuxの普及を妨げる要因

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LINUX

 Linuxはサーバー用途を中心に普及していますが、デスクトップOSとして使用される機会は滅多に無いように思います。最近ではパソコン自体の値段がとても安くなってきていて、買ったときからWindowsが標準でインストールされていることがほとんどなので、あえてLinuxにOSをインストールしなおす必要が無いことが一つの大きな理由かと思います。

 もしもパソコンは単体で売られていて、利用者が好きなOSをインストールするという状況になっていると、Windowsを購入してインストールするのもお金がかかるので、Linuxを手に入れてインストールするという人も、随分、増えるのではないかと思います。

 とは言うものの、以前、中古パソコンを販売する上で、Windowsをインストールしてしまうと中古パソコンの値段が跳ね上がってしまうため、Linuxをインストールして出荷している会社がいくつかありました。しかし、最近ではあまりこういったパソコンも見かけることは少なくなってしまったような気がします。やはり、Linuxというとなんだか難しそうというイメージが先にたってしまって、あまり売れないのかもしれません。

 現に雑誌などに付属しているLinuxの標準的なディストリビューションであれば、電子メールやWEBブラウジングなど、普通にパソコンを使用するのにはあまり困らない最低限の環境が手に入ると思います。また、以前はLinuxをインストールするのは専門的な知識が必要ではないかと思っていた時期もありましたが実際に自分でLinuxをインストールしてみると、その手軽さには驚かされてしまいます。Windowsのインストールと同等か、むしろ簡単かもしれません。


 デスクトップLinuxの普及を妨げるもっとも大きな要因は、対応するアプリケーションの少なさだという記事もよく見かけます。

 もっとアプリケーションを!デスクトップ Linux 普及を妨げる要因

 確かに、Linux上で走るオフィスアプリケーションについては今のところはそんなに豊富にあるとはいえません。OpenOfficeなども現れていますが、まだ私自身でも使い込んだことがないので、どの程度、マイクロソフトオフィスに代替できるものなのか、よくわからないのも事実です。上記の記事の内容を読んでみると下記の記述があります。

Windows 代替としては使えないと回答したこの118人に対し、その理由を聞いてみたところ、「セットアップや設定が大変」(47人)よりも、「使えるアプリケーションが少ない」(81人)や「Windows ドキュメントとの互換性があまりない」(62人)という回答のほうが多かった。

 Windows上で走行するアプリケーションで作成するドキュメントとの互換性があまり無いというのは、確かに普及を妨げる要因になるように思います。マイクロソフトは事業戦略上、Linuxで走行するアプリケーションにはあまり興味は示さないでしょう。Linux上で走行するアプリケーションが充実してしまうと、Windowsがあまり必要ではなくなってしまうからです。とすると、サードパーティがマイクロソフトオフィスと互換性のある文書が作成できるアプリケーションを充実させないといけないことになります。今後、どの程度の勢いでアプリケーションが充実していくのか引き続き見ていきたいと思います。

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