今日の午前9時37分に都電荒川線で電車同士が追突するという事故がありました。
都電はそんなにスピードをあげないので、列車同士がぶつかるというのは、とても意外な事故でした。都電荒川線で追突事故が発生したのは、1992年に発生した以来だそうです。
今回も、追突した当時は時速25キロ前後で走行していたようです。この程度のスピードで走っている場合の制動距離は三十数メートルということで、前の列車が止まっている場所から三十数メートル手前でブレーキ操作をすれば通常であればぶつからずに停止したことになります。
東京都交通局の公式サイトへ行ってみると、トップページにお詫びの文書が掲載されていました。
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平成18年6月13日午前9時37分、都電荒川線(梶原~栄町間)において列車の追突事故が発生しました。この事故により、お怪我をされたお客様、ご家族の方をはじめ関係者の皆様に対しまして、深くお詫び申し上げます。
また、ご利用のお客様、都民の皆様にも多大なご迷惑をおかけし、深くお詫び申しあげます。
今後、このような事故が二度と起こらぬよう、原因の究明と再発防止に取り組んで参ります。
東京都交通局
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特に詳しい原因などには言及されていません。今後、事故調査委員会の調査結果を待つことになるのでしょう。
日経新聞によれば都電荒川線はATSと呼ばれる自動列車停止装置などは付いていないそうで、全て運転士が前方を目で見てブレーキをかけているそうです。そんなにスピードを出さないので、ATSが付いていないというのは特に問題は無いような気がします。一人の運転手に全てを頼っても良いのか?とも一瞬思いましたが、よく考えてみれば、バスと事情はかわらないわけで、これも大きな問題ということではないでしょう。
今回は試運転中の車両がブレーキのテストのために直線区間で止まっていて、そこにぶつかってしまったので、試運転を実施するという連絡の不徹底が原因ではないかという方向で調査をしているようです。
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