中部電力が日立に1000億円の賠償請求検討

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日立がテレビの自社生産から撤退

 今日の朝から中部電力が日立製作所に1000億円もの損害賠償請求をする検討をしているという報道が流れ始めました。中部電力が運営している浜岡原発の5号機のタービン羽根損傷事故でタービン製造元の日立製作所に製造上の問題が疑われているため、中部電力が被る損害を転嫁するための措置です。

 この1000億円という額は国内企業同士の損害賠償額としては過去最大級ということで、かなり膨大な額だということが判ります。日経新聞によれば、中部電力の社長が28日の記者会見で「損害賠償請求を含めて対応したい」と発言していることから、かなり信憑性が高いことをうかがわせます。同じ日経新聞の記事によれば日立製作所でも「当社の設計上のミスと推定している」として設計不良を認めているようです。

 この報道を受けて日立製作所の株は昨日の終値と比較して3.48%安の693円になりました。


 一方で日立製作所の公式サイトへ行ってみると、本件に関する公式な見解が発表されていました。この内容によれば、本件に関しては現在、原因究明を行っている段階であり本件に関して中部電力から損害賠償請求を受けた事実はありませんとしています。

 中部電力のサイトでも同様の公式見解が発表されていました。両社間では様々な形で事後対応に関する話し合いが行われているのではないでしょうか。

 日立製作所の製品というと、「丈夫」というイメージが強いです。洗濯機なども、そろそろ大型の商品に買い換えたいなと思っても、なかなか日立の製品は壊れません。

 お風呂から水を吸い上げるためのポンプなど周辺機能は壊れることもあるのですが、洗濯槽そのものの機能は一向に壊れる気配がないというのがスゴイです。テレビもなかなか壊れないですし、社内の品質管理が徹底しているのではないでしょうか。そんな日立製作所で、なぜタービン羽根でこれだけの問題を出してしまったのか、社内では徹底的な原因究明が行われているものと思います。ぜひ、高い信頼性を今後とも維持していってほしいです。

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