カブドットコム証券の夜間取引

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東証

カブドットコム証券で予定されている株式の夜間取引が9月15日(金曜日)の開始予定です。今日の日経新聞にはその開始が近づいてきたこともあって広告が出ていました。

今までの取引所は朝9時から11時までの前場、12時半から15時までの後場の構成になっていましたが、カブドットコム証券では私設取引システム(PTS)を開設し19時30分から23時までの株式取引を可能とします。サポートセンターも同時に23時まで窓口を延長します。

この時間はちょうどサラリーマンが家に帰ってからリアルタイムに取り引きができる時間なので、なかなか良い時間を狙っているような感じがします。株価に変動を与えそうな企業からの報道発表などは、株式市場に急激な影響を与えることがないように、15時を過ぎてから発表されることも多いのですが、こんな報道発表を聞いて即座に株式を取引することができます。


また、カブドットコム証券のPTSの売りは1000万円の約定まで378円の取り引き手数料で取り引きができる点です。「みんな夜間」とかけて378円のキャンペーン価格を設定していて、この価格は年内までの限定価格となります。

1000万円を超えた分は100万円ごとに42円を加算するという料金体系になります。日中帯の取り引きに比べるとかなり安いです。注文も最大3週間先まで1日刻みで指定が可能です。この注文の仕方も昼夜連携/昼のみ/夜のみから選択することができます。

しかし、制約事項も一部あります。まずは取引銘柄数が限られる点です。最初は300銘柄(東証1部274銘柄、東証2部2銘柄、東証マザーズ11銘柄、大証ヘラクレス5銘柄、ジャスダック8銘柄)のみとなる予定です。取り引き実績の多い銘柄を選んだのでしょう。というのも、株式の取引に参加する人が少ないと、少しの注文をするだけで、株価が跳ね上がったり、いきなり下がったり、ぜんぜん約定しなかったりして、現実的な取り引きが難しくなってしまう懸念があるからでしょう。

楽しみなサービスです。

(2006/10/07追記)

カブドットコム証券では夜間取引市場を開設しましたが、売買水準が低調な状態が続いています。今日の日経新聞夕刊によると売り手が少ないことが、出来高が低調になっている理由の一つのようです。

カブドットコム証券では三菱UFJ証券、ゴールドマンサックス証券、BNPパリバ証券が年内にもPTSに参加すると10月6日に発表しました。現在はPTSを利用できるのはカブドットコム証券の顧客に限られていますが、色々な証券会社が参画することにより、色々な人が取引に参加できるようになるので良い効果があると思います。

【2017/11/25追記】

一時期は楽天証券でも夜間取引を実施していたのですが、現在はサービスが休止しています。夜間取引の市場は拡大すると考えていたのですが、あまり盛り上がらないのは、とても意外な感じがします。

現在、日本の経済そのものは、とても好調だという実感はそれほどはないのですが、日経平均株価はかなり高い水準になっています。国としてもNISAやIDECOなどいろいろな制度を導入して、国民が投資に関心を持つような施策を繰り広げています。

ぜひ、株式を取引できる市場については夜間も含めて対応できるような環境を作っていってほしいところです。

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