日経新聞の別冊に「IT・デジタル特集」 NGNとは?

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NTT電話局

 今日は元旦、郵便受けには新聞が2誌、詰め込まれていました。そのうち一つの日経新聞を読んでいます。なんだか色々なものが挟まっていて、スゴイ厚さになっています。その中で目にとまったのは「IT・デジタル特集」という第二部でした。

 最初の特集はNGNです。

 最近、NGNという言葉を耳にする機会が多くなってきたのですが、次世代ネットワークのことを指しているらしいということは判るものの、技術的に現在のIP網と比べて何が違うのかよく判らなかったりします。今回の紙面でも放送と通信の融合などサービス内容の充実がうたわれていますが、今ひとつその実態がよく見えてきませんでした。そこで困ったときのインターネット検索をしてみました。

 まず下記のサイトを見てみると、NGNではサービスごとに規格が国際的に標準化されているようです。例えば、IP電話を一つとっても、その電話をかけるまでの方法が規格化されているとのことです。通信や放送で相互接続性が保証できるところが一つの売りのようです。

 ★未来の電話,そして国益をも左右する「NGN」:ITpro

 また、従来の固定電話を置き換えることを視野に入れたサービスが提供されるので、従来使用してきた電話機をそのまま網に接続できるように工夫できているとのことです。いかにも普通の固定電話に見えるけれども、電話網の上ではIP技術を駆使して音声が伝達される仕組みになります。(PSTN/ISDNエミュレーション) 他にインターネットへのアクセスサービス、マルチメディアサービス、公衆サービスなどが提供されます。(今まで、マルチメディアという言葉を使っていて成功したサービスを知らないので、何となく嫌な予感はしますが・・)

 ★特集1:NGN(Next Generation Network)概説


 下記のブログではNGNはインターネットではないとして解説をしています。このブログの中に書かれていたのが「SIPでセッションを張って通信品質を保証」することが従来のIP網との大きな違いということになるようです。今、NTTが提供しているIP電話サービスである「ひかり電話」を使っていたり、パソコンでインターネットを使っていても、今のIP網がそんなに信頼性が低いという感じはしません。

 ときどき、ひかり電話などが長時間にわたってかかりにくくなる等の障害が発生したりしますが、これもサーバ上のソフトウエアの故障が原因だったりするのでNGNになっても防げるようなものではないようにも思います。どんな形で信頼性の向上による効果が利用者の利便性に享受されるのか、気になる部分ではあります。

 ★池田信夫 blog NGNはインターネットではない

 下記のサイトでは、「NTTがやろうとしていることは、葉書を全部、書留にしようとしている」という形で解説されています。信頼性の向上というのが判りやすく表現されていると思います。

 ★インタビュー:池田信夫氏(4)時代錯誤のNGN:阿部重夫編集長ブログ:FACTA online

 いくつかのサイトを見て回りましたが、今の固定電話網とIP網が融合して、かつSIPを活用して現在よりも信頼性が向上した新しい基幹網というところまでは判ったのですが、その上で現在できることと比べると何が良くなるのかは今ひとつよく判らないというのが正直なところでした。

 今の固定電話網で使われている交換機ももうすぐ寿命を迎えるのに対して、交換機による通信システムは価格が高くもうこれ以上の維持ができないことから、NGNを使ってオープンな機器を用いたインフラを作りたいというニーズの方が強いのでしょう。NGNを使ってオープン化ができれば、ルーターなどの汎用品を使ってネットワーク網を構築できるので、現在の交換機を用いた電話網と比較すると、かなりのコストが削減できるものと思われます。しかし、交換機と比べればオープンな製品を使用すると信頼性対策は十分とは言えないので、NTTは信頼性の向上に対して苦心しているのかと思います。コンピューターの世界で言えば、ハードウエア面でもソフトウエア面でも信頼性対策を色々と取られた汎用機(大型メインフレーム)に変わって、オープン系のサーバーが台頭してきているのに似ているような感じでしょうか。

 このようにどちらかというと技術主導でNGNが進んでいるためにその上のサービスについてはまだ十分な議論が行われていないのかなという印象を受けました。

コメント

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