映画「地下鉄(メトロ)に乗って」を鑑賞

サイト運営費捻出のため広告を使用しています

今回観たのは「地下鉄(メトロ)に乗って」という映画です。昨年の10月からロードショー公開された作品で、この3月からDVDが発売されました。

スポンサーリンク

恩師との再会と不思議な物語の開始

主人公の小沼真次は下着のセールスマンをしています。ある日、赤坂見附の駅で丸の内線を待っていると、恩師に会い少しだけ昔話をします。赤坂見附といえばいつも人でごった返していますが、なぜか、このシーンでは二人以外は誰もホームにいません。(早朝か深夜にロケをしたのでしょうか?)

この恩師との再会が不思議な物語のスタートとなり、映画の終盤にまた恩師と再会することで不思議な物語は終わります。

しかも電車が来ないので、真次は先生に別れを告げ、銀座線に乗り換えようとします。永田町の地下通路を歩き回っているうちに亡くなったはずのお兄さんの後姿を見て、追っていくと地上に出ます。

新中野駅と鍋屋横丁

その出たところは丸の内線ができたばかりの昭和39年の新中野駅でした。出口から出たところは鍋屋横丁です。そこは昭和レトロ感満載で、温かみのある光景が広がっていました。

この日は真次のお兄さんが亡くなった日だったので、真次はお兄さんを見つけ出し、家まで送り返して事故にあわないようにしたあとに、また現代の社会に帰ってきました。

そこでお兄さんの消息を確認したところ、お兄さんは別の日に亡くなってしまっていたそうです。歴史を大きく変化させることはできなかったということになります。

そんなタイムスリップを繰り返しながらストーリーは進行しています。エンディングにかけては予想もしていない展開で驚きました。

昔の東京メトロ東西線車両

この映画の中に出てくる東西線は車体全体が赤くて横には波状のラインが入っている昔は良く見た車両です。でも、この車両はすでに廃車になってしまっていて、この映画の撮影の段階ではもう残っていなかったはずです。

そこでネットでどうやってロケをしたのか調べてみると、WIKIPEDIAにその答えは乗っていました。東西線に走っていた古い車両全体に丸の内線のラッピングをして走行させたそうです。また、当時の新中野駅のホームは、東西線の竹橋駅を使ってロケをしたことが紹介されていました。確かに東西線の竹橋駅はかなり古いつくりでこのような撮影にはピッタリだったかもしれません。

(2008/06/10追記)

地上波で放送

昨日はテレビの地上波で「地下鉄(メトロ)に乗って」が放送されました。DVDで見ていたにもかかわらず、テレビでも見てしまいました。

日曜洋画劇場で放送されたのですが、「これ邦画だよな?」とつい突っ込みをいれたくもなってしまいます。ネットで検索をしてみると、日曜洋画劇場でなぜ邦画などを放送するのかというQ&Aがありました。

日曜洋画劇場はなぜ”洋画”? – 教えて!goo
わんころげ工房 日曜洋画劇場なのに邦画を放送
・AOL Q&A広場 日曜洋画劇場で

【2022年10月12日追記】

NHK BSプレミアムで「メトロに乗って」を放送

NHKのBSプレミアムで「メトロに乗って」が放送されました。とても久しぶりだったので録画したものを見てみました。

今から16年前の映画ということ、常盤貴子さんも堤真一さんもとっても若いです。堤真一さんは「ケロっ」とした感じの演技が持ち味ですが、後の「鎌倉物語」では本当にカエルの妖怪になってしまいました。

アムールを演じる大沢たかおさんも、どちらかというとドラマ「仁」の爽やかな若手医師の印象が強かったのですが、この映画では出征する前の青年期から長男を失った50代くらいのアムールの姿を演技しきっています。

「みちこ」を演じている岡本綾さんも少し陰がある役所を見事に演じています。

コメント