2011年の地上デジタル完全移行に向けた課題

スマホ・タブレット・AV

東京スカイツリー

 政府は既に2011年に地上デジタルへ完全移行する方針を決めて各所で告知を実施していますが、あと4年後に迫っている割には、地上デジタルへの乗換が順調に進んでいるようには見えません。

 情報を調べてみると、現在のデジタル放送チューナーの世帯普及率は僅か27.8%に留まっているそうです。普及台数は2000万台にもなっているのに世帯普及率がここまで低い理由は、特定の世帯が地上デジタル放送対応機器を複数持っているためです。

 2000万台というのをどのように数えているのか判りませんが、もしも地上デジタル対応テレビと地上デジタル対応DVDレコーダーを個々に数えているのだとすれば、両方を持っている家庭はそれなりの数があるはずなので、特定の世帯が対応機器を複数持っているという分析には納得できるものがあります。

 政府では2011年に向けて順調にデジタル機器への置き換えが進んでいると表明していますが、私の家の状況だけを見ても、デジタル対応テレビとデジタル対応DVDレコーダーを買い増したものの、アナログ専用のテレビおよびDVDレコーダーはまだまだたくさん残っています。アナログテレビが3台、アナログDVDレコーダーが2台あります。これらの機器はたぶん2011年以降も動き続けているような気がしますので、アナログ放送を停波されてしまうと大変に困るのは事実です。


 読売新聞の記事によれば世界各国に目を向けると、アナログ放送を停波してデジタル放送に完全に移行したのはオランダの一国しかありません。アメリカでは2006年12月にアナログ放送を停波する目標で準備を進めてきていましたが、デジタル対応の受信設備の世帯普及率が目標に届かなかったため、アナログ放送の停波の時期を2009年2月に延ばしてしまったそうです。

 政府ではデジタル放送チューナーを5000円程度で販売できないかということを電機業界に働きかけているようですが、電機業界も積極的に意向に沿う形で対応しているわけでも無さそうです。電機業界にしてみれば、まだデジタル対応機器は付加価値を付けて売れる商品であるため、出来れば安値販売されてしまうような状況には持っていきたくないのだと思います。また、政府がそのようなことを働きかけることによって、「あと2年待てばデジタルチューナーは5000円程度になる」と消費者が考えてしまい、買い控えがおこることがメーカーにとっての脅威になっているようです。

5000円以下地デジチューナー「実現難しい」と各社 – ITmedia News

 しかし、最近では海外製の安い液晶テレビなどにもデジタルチューナーが搭載されるようになってきましたので、日本のメーカーもデジタルチューナーの追随値下げを実施する可能性はあります。

 問題は政府が推奨する5000円程度になれば、そのチューナーを購入するかということになりますが、私の場合に限って言えば、たぶん買わないと思います。正直、子ども部屋などプライベートな環境に導入しているテレビなので、あえてデジタルチューナーを購入して画質アップをするような必要もありません。何となく、このまま2011年をむかえてしまいそうな気がします。

 デジタル放送への完全移行にはまだまだ大きな難題がたくさんありそうですが、今後、どのような形で事態が推移していくのか、気になるところではあります。

この記事が気に入ったら最新ニュース情報を、
いいねしてチェックしよう!
このブログをフォローする
臨機応変?

コメント

  1. 5000円弱の地デジチューナー発売

     徐々にアナログテレビ放送の停波時期、2011年7月24日が近づいてきました。…