横川にある鉄道文化むらを訪問(その2)

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横川鉄道ぶんか村へ

続いて目当ての鉄道文化村へ行きます。横川駅から鉄道文化むらへはまだ信越線のレールが残っていました。下の写真のように道路の中に埋め込まれる形で残っています。

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 場所によっては下の写真のようにまた列車が通れるようにしてあるところもあるようです。

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まずは入り口で入場券を購入するのですが、非常にいろいろな種類の入場券が売られています。

大人  小学生  幼児
入園料金            500円 300円 無料
A入園+トロッコ片道      900円 500円
B入園+トロッコ往復     1300円 700円
C入園+トロ片+峠の湯    1300円 800円
D入園+トロ往+峠の湯    1700円 1000円

今回はCの入園+トロッコ片道+峠の湯というセット券にしました。トロッコは行きの登りのときだけ使用して、帰りの下り道はアプトの道を歩こうという計画です。

「鉄道文化むら」の中に入ると、かなりの人が来ています。やはり、夏休み真っ只中ということで特に親子連れが目立ちます。中には大学のサークル仲間で来ているような団体さんもいました。テニス合宿か何かの最中でしょうか。

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園内

まずは園内をめぐります。2段になっていて、下のコーナーにはあさま号の先頭車や整備場(鉄道展示館)の中にEF63、ED42などが置いてあります。

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 また、特急あさま号やEF63の運転シミュレーターといった装置も置いてありました。ただし、運転シミュレーターは1回1000円の別料金となります。

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HOジオラマ

鉄道資料館の1階にはHOゲージのジオラマがあります。このジオラマは毎時30分から20分程度の演出運転が行われています。この演出運転では、横川らしくアプト式からの急勾配との戦いの歴史などもテレビを使って紹介したり、そして信越本線や新幹線にちなんだいろいろな車両の運転が行われます。各地にHOのジオラマは公開されていますが、なかなかここにあるジオラマも見ごたえがあると思います。

鉄道車両の屋外展示スペース

そして一段高くなったところには非常にたくさんの車両が展示されています。この屋外展示スペースの周囲には1周約300メートルのミニSLのコースがあります。また、鉄道文化村全体の周囲には1周約800メートルの蒸気機関車「アプトくん」のコースがあります。

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トロッコ列車シェルパくん

乗車定員110名、先頭車両にはオープンスペースの展望デッキが付いた客車、全部で2両を後ろからディーゼル機関車が押し上げる格好で運行されているのがシェルパくんです。

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このシェルパくんの運行コースは現在は廃止されて列車が運行されていない、横川から軽井沢までの軌道の一部をそのまま使用しています。途中、鉄道事故工事で殉職された方を泰る招魂碑、上信越自動車道の碓井梁、明治44年に建造されて現在は国の重要文化財になっている丸山変電所の前などを順に通っていきます。丸山変電所の前は「まるやま駅」になっていて、ここでシェルパくんは3分程度停車します。

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まるやま駅を出ると、映画「人間の証明」で麦藁帽子が飛んでいた霧積川を見ながら、やがて終点の「とうげのゆ駅」にトロッコ列車は着きます。ここからすぐに折り返す人も多いのですが、私たちはここで降りて峠の湯に行ってきました。

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峠の湯

峠の湯は天然温泉の日帰り温泉施設です。玄関から入ると下駄箱へ靴を預けてロッカーキーを持って受付へ行き必要な手続きをして、そして二階のお風呂場に向かうという段取りになります。

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お風呂は室内の温泉浴槽がひとつ、水風呂がひとつ、そしてサウナ、屋外は露天風呂がひとつという構成になっています。最近のスーパー銭湯などと比べると圧倒的に浴槽の種類が少ないですが、なんと言ってもここは山の中、露天風呂から見える景色が最高です。

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また、東京は茹ってしまうような暑さですが、ここは標高が高いからでしょうか、かなり吹く風が涼しいです。正直、ここの露天風呂は最高です。また、ここのサウナ、以前来たときも感じたのですが、かなりききます。普通のサウナであれば水風呂に入った後であれば15分くらい入っていても大丈夫なのですが、ここのサウナは6分くらいで我慢できなくなります。そして、汗も非常にたくさん出ているので、なんだか効果が非常に高いのではないかという感じがします。特に変哲の無い普通のサウナではあるのですが何が違うのでしょう?

アプトの道

帰りはアプトの道を歩いて帰ります。このアプトの道は元信越本線の線路のうち、片方の線路の上から舗装をしてしまっていて、その上が遊歩道になっています。

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 そして、峠の湯から鉄道ぶんかむらまで、ずっとシェルパくんの横を歩く形になります。道を歩いていくと横をゆっくりとシェルパくんが私たちのことを抜かしていきました。本当にシェルパくんはゆっくり動いています。今日は日差しが強かったので歩くと相当汗をかくかなとも思ったのですが、空気がさわやかなためでしょうか、あまり汗をかくことはありませんでした。峠の湯から鉄道文化村まで約30分少し(2.6キロメートル)の道のりになります。帰り道はずっとなだらかな下り道なので、行きはシェルパくんで行って帰りはアプトの道を歩くという今回のコースはなかなかのお勧めだと思います。(でも、ほかに歩いている人はほとんどいませんでした)

丸山変電所

アプトの道の途中にある丸山変電所はやはり見ごたえがあります。特に中に入ることはできないのですが、レンガで造られた建築は非常に見事です。二つの建物がありますが、ひとつは変電設備が置いてあり、そしてもうひとつは蓄電池が置いてあったようです。最初にここに来たときには、丸山変電所は今にも崩れ落ちてしまいそうなまるで廃墟といった雰囲気の場所でした。そこがここまで修復されて公開されているのは、とても良いことだと思います。

直営売店

アプトの道をおりて行き、鉄道文化村の横に着いたところには直営売店があります。この売店、最近立てられた建物だとは思うのですが、なんだか古くからあるような趣のある建物になっていて休まる感じがとても良いです。店先にはお茶屋さんのように休憩処も準備されているので、アプトの道を下りてきて休むのにはちょうど良い施設だと思います。ここで250円のソフトクリームを買って、休んだあとに、また鉄道文化むらの中へ入りました。

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鉄道文化むらへ

ここは専用の通路があり入園券を確認する人の椅子も置いてあったのですが、特にチェックされることはなく、すんなりと鉄道文化村の中に入ることができてしまいました。鉄道文化むらの中で今度は最初に行かなかった鉄道資料館の二階も見ておきました。アプト式鉄道の歴史などがわかる模型や写真の展示があります。とくにアプト式鉄道の初期、まだ蒸気機関車が走っていたときには、煙りをはきながらゆっくりとトンネルの中を走るため、トンネルの中に煙がこもってしまうため、いろいろな対策を施していたようです。そんな展示を見ながらなるほどと感心していました。

横川から高崎へ

今度は横川駅発16時少し前の高崎行きの電車に乗ります。おぎのやの売店では100円で500ミリリットルのペットボトルが売られていて、なかなかお得だったので、ここでファンタやアクエリアスなどを買い込んで電車に乗りました。今度の電車は少し古い車両のようで、いわゆる近郊型電車の車両だけで構成されています。クロスシートをひとつ確保して、いつのまにか熟睡してしまい、そのまま高崎駅へ、そして高崎からはすぐに快速アーバンがやってきて、これに乗って上野へと向かいました。帰りは行きに比べて連絡も良くてずいぶん早かったような気がします。自宅には19時前には到着しました。

コメント

  1. 臨機応変? より:

    横川にある鉄道文化むらに行ってきた(その1)

     夏休みに入ったので群馬県の横川というところにある鉄道文化村へ行ってきました。横川と軽井沢の間には碓氷峠という旧国鉄の中でももっとも勾配が急な区間があった…