技術の進歩に伴う20年前の1GBと今の1GBの変化

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現在、1GBの外部記憶装置といえば、マイクロSDカードでさえ達成してしまっています。小指の先に乗っかってしまうほどの大きさです。しかも、値段は1000円台になってしまいました。

マイクロSDカード1GB

しかし、20年前の1GBというと、ちょっと様子が変わってきます。当時はこれだけのサイズの外部記憶装置といえば、大型メインフレームのハードディスク程度でしか実現できていなかったはずです。そして、現在の1GBと当時の1GBを比較した写真がはてなブックマークで人気ランキング入りしていました。

→One Gigabyte: Then and Now

この1GBのハードディスク、そのサイズには驚くばかりです。また、円盤そのものが何枚も連なっていて、ようやく1GBを達成しているという努力のあとが見られます。


私が会社に入社した頃、大型メインフレームで構成されたシステムのハードディスク(PATTY)は1つのドライブが400MBでした。その後、数年目に400MBのハードディスクが耐用期限切れで1GBのハードディスクドライブ(GEMMY)に交換した覚えがあります。当時はこれでも何と大きな容量のハードディスクだろうと感心していました。

DIPSハードディスクPATTY&GEMMY

入社した頃の、自分の家で使用していたパソコンには、フロッピーディスクユニットが2つ付いていて、ハードディスク装置は付いていませんでした。フロッピーディスクは確か2HDで1MBの容量を既に実現していたと思います。Aドライブに一太郎のシステムと辞書が入ったフロッピーディスク、そしてドライブBに文書を保存するためのフロッピーディスクを入れて、カシャカシャと音を立てながら、ワープロを打っていました。

フロッピーディスク

そして、自宅のパソコンはEPSONのPC9801互換機になりました。このときには、PC286USという省スペースのデスクトップパソコンで、20MBのハードディスクが内蔵されていたと思います。

PC286US

このハードディスクを実際に自宅に使ってみて、何と便利なものなのだろうと、とても感心していました。

この頃は出来るだけ20MBのハードディスクを有効に使用するために、各種ファイルのうちあまり使わなくなったファイルは圧縮して保存していました。主にLHAを使っていたと思います。

また、拡張子がEXEになっている実行形式ファイルは「DIET」というフリーソフトで実行できる形式のままで圧縮できるというものまでありました。このDIETには大変にお世話になりました。

その後、130MBの外付けハードディスクドライブを購入しました。SCSIといわれるインタフェースでパソコン本体へ接続するようになっていました。自宅のパソコンに1GBの外部記憶装置がつながったのは、それよりもかなりあとになってのことだと思います。

現在では手元にあるTHINKPADの内蔵メモリですら1GBのメモリを搭載しています。10年前に私が使っていたハードディスクの容量よりも大きな容量のメモリを搭載しているということになります。

最近になってムーア博士がそろそろムーアの法則は限界になってくると発言(Intel Developer Forum 2007:ムーアの法則が終わる日──ゴードン・ムーア氏特別講演から (1/2) – ITmedia +D PC USER)していてニュースになっていましたが、今までの技術の進歩には目を見張るばかりです。

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