ヨーロッパでPS2非互換の廉価版PS3を発売

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 今ひとつ売り上げが思ったように伸びないプレイステーション3ですが、欧州では廉価版のPS3が発売されるそうです。今回発売されるPS3はハードディスクは40GB搭載、USB2.0のポートは従来の4ポートから2ポートに削減、メモリカードポートは2つから一つに削減、そしてプレイステーション2のゲームタイトルとの互換性をなくしました。

 ブルーレイディスクの再生機能、HDMI端子、ワイヤレスコントローラーなどについては、従来機種と同様に搭載されています。値段は399ユーロで従来よりも3割安くなりました。この廉価版モデル、日本円に換算すると6万6000円に相当するそうです。

 日本では従来からの40GBモデルが定価4万9800円で売られているので、何だか、ヨーロッパでは値段設定がとても高いことが判ります。今回の廉価版モデル発売と同時に従来の60GB搭載モデルも599ユーロから499ユーロに値下げすることが決まったそうです。

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 PS3でPS2との互換性を維持するために、SONYではPS3本体の中にPS2ゲームソフト専用のチップを内蔵させたりして、その互換性の維持には大変な労力がかかっていたと言われています。PS2との互換性をなくすことで、それなりのコスト削減効果があったのでしょう。

 今回発表されたモデルは、たとえばPS3をブルーレイディスクプレーヤーとして使っている人や、PS3からゲームをはじめて、PS2のソフトを再生する必要がない人、そして、プレイステーション2のゲーム機本体を持っていて、PS3でPS2ソフトを再生させる必要がない人には意味のあるモデルだと思います。

 特にPS3の機械については、ブルーレイディスクプレーヤーとしてだけではなく、DLNA機能を使用したネットワークメディアプレーヤー、そして高音質でCDプレーヤーとしての人気もあるため、AVファンにとってみればちょうど良いモデルになるかもしれません。(追記:日本版ではSACDの再生に廉価版は対応しないと書かれているので、欧州版でも不可能なのかもしれません)

 日本ではまだプレイステーション3については値下げの情報は発表されていませんが、この年末商戦に向けては何かの動きはあるのでしょうか。気になるところです。

(2007/10/09追記)

 この記事は10月8日に書いておいたのですが、10月9日になってから日本でも廉価版のPS3が発売されるという発表が公式に実施されました。40GBの廉価版モデルの値段は3万9800円です。欧州版と同様にPS2用のソフトを使用することができないほか、USBポートは2つに減っていて、さらにSDメモリーやメモリースティックのカードスロットは省略されています。

 また、消費電力が廉価版PS3では現行モデルから100W減の280Wになるというので驚きます。PS2のプレイ機能を削減するだけで、これだけの電力の削減にはつながらないと思いますので、ほかにも色々な工夫が行われているということでしょうか。

 オーディオファンには残念な部分としては、SACDの再生機能は廉価版PS3では省略されてしまうそうです。

 こちらの記事(「新PS3」はここが違う – ITmedia News)が参考になります。

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