東芝がHD-DVDから撤退するかもしれない

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 ロイターの報道を受けて、いろいろなところで、東芝はHD-DVDから撤退するのではないかという記事が現れ始めました。

 ★、間もなくHD DVDから撤退か – ITmedia News
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 ワーナーホームビデオがブルーレイディスク支持の立場に変更した今年の1月初め頃から、HD-DVDにはずっと逆風が吹き続いています。

 東芝はこの流れを受けて、HD-DVDプレーヤーを投げ売り価格に近い価格にまで値下げして販売し始めましたが、それでも売り上げが思うように上がっていないようです。

 やはり、このような再生用プレーヤーを購入するのは再生するためのソフトが販売されていることが前提になりますので、ソフト提供会社がHD-DVDのソフトを提供してくれないことにはHD-DVDプレーヤーはただの箱になってしまいます。

 どんなにプレーヤーを安売りしても、HD-DVDのタイトルが安定して今後も供給されるような状況を作り出すことができなければ、HD-DVDの生き残りは難しいのでしょう。

 今回は本格的に次世代DVDプレーヤーが普及する前に決着がつきそうな形になったので、昔勃発したVHSとベータの競争のときのように、ベータを選択した非常に多くの消費者が犠牲になるというような事態にまではいかなかったことが救いだったと思います。

 ただし、ベータのときにはいくら規格競争で負けたとはいえ、録画再生機だったのでベータのビデオテープさえ販売されていれば、放送されている番組を録画して再生するというビデオデッキとして当たり前の使い方はできていましたので、購入した消費者に対する迷惑度でいうと今回のHD-DVDからの撤退の方が影響が大きいと思います。今回の撤退が事実だとすると、HD-DVDのプレーヤーを買った人は手持ちのHD-DVDソフトを再生する以外、未来永劫、ほかの用途で使用することができなくなってしまいます。

 ベータ対VHS以外に同じような規格競争として、レーザーディスク対VHDという規格競争もありました。これはどちらもビデオの再生機どおしの戦いである点が、今回のHD-DVDプレーヤー所有者に対する影響という意味では似ています。私は実は規格競争で負けたVHDプレーヤーを持っていたのですが、ビクターが事実上の撤退をして以降はVHDプレーヤーはただの手持ち数枚のソフトの再生専用機に成り下がりました。

 しかし、それからしばらくして、新品や中古品のVHD関連ソフトの投げ売りが始まりました。9割引くらいは当たり前だったと思います。このときに、VHD関連ソフトをずいぶん購入したので、かなりライブラリが充実しました。この時点では、もしかしたら得をしたかもしれないと思ったほどです。

 今回のHD-DVD撤退の報道を受けて、市場はどのような反応をするのでしょうか。また、東芝はHD-DVDプレーヤーを購入した消費者に対して何らかの救済策を準備するのでしょうか。

 今回の報道はまだ正式な東芝の発表などをもとして行われているわけではないので、まだまだ、これからいろいろな動きがあるのだと思います。しばらくは、注視していきたいと思います。

(2008/02/16追記)

 今日はもう一つ、HD-DVDにとっては厳しいニュースが配信されていました。米国のウォルマート社がブルーレイを支持することを決めて、HD-DVDのプレーヤーやソフトは6月より全米4000店のお店から撤去してしまうそうです。

 今月はすでに家電量販店のベストバイやビデオレンタル最大手のネットフリックスもブルーレイ支持を決めたことが報道されており、HD-DVDにとっては非常に厳しい状況になってきました。

(2008/02/16追記)

 さきほど放送されたNHKニュースでは下記のように報じました。

2つの規格が対立する次世代DVDのうち、「HDDVD」方式を主導してきた「」は、「ソニー」などが推し進める「ブルーレイディスク」との競争で劣勢にあることから、HDDVD機器の生産を全面的に停止し、事業から撤退することで最終調整に入りました。

 NHKニュースがこれだけ確定的に報じるとなると、かなりの確度でHD-DVDから撤退する方向での調整が行われているものと思われます。

(2008/02/17追記)

 今日は各紙とも東芝がHD-DVDから撤退するという記事でにぎわっています。しかし、D LifeStyleのように少し冷静に報道しているところもあります。

2月16日夜、NHKが「東芝HD DVD撤退で調整」というニュースを報じた。1月のワーナー離脱やBDの寡占進んだ後も、HD DVD撤退の動きはなく、あまりに唐突な情報という印象がぬぐえない。しかし、根も葉もないニュースかと言えば、それも違うようだ。

 たとえば、NHKでは青森の工場でHD-DVD関連商品を製造していて、これらの製造を中止するという報道になっていましたが、現在では青森の工場ではHD-DVD関連商品は製造されておらず、中国で製造されているのだそうです。

 ★本田雅一のリアルタイム・アナリシス:“東芝、HD DVD撤退で調整へ”報道を読み解く – ITmedia +D LifeStyle

 ただし、根も葉もない噂というわけではなく、あえて東芝の関係者が土曜日の午後に情報をリークしたのではないかと分析しています。このようにすれば、日曜日の朝刊で一気に各紙で報道されて月曜日には周知の事実となり、撤退の方向で大きく舵を取りやすくなるという読みです。

 まずは、月曜日の時点で、東芝が「全く事実無根でHD-DVDは技術的優位性が高いことは間違えなく、今後も販売を続けていく」といった完全否定的なコメントを発表するのか、「今の時点でHD-DVDからの撤退を決定したという事実はない」といった少し後ろ向きな発表をするかによって、今後の動きは読めると思います。

(2008/02/18追記)

 月曜日になり東芝からは下記のコメントが公式サイト上で発表されました。

当社のHD DVD事業終息に関する一部報道がありましたが、当社として決定した事実はありません。現在、今後の事業方針について検討しているのは事実ですが、具体的には何も決まっていません。

 これは予想していた中では、かなり撤退の方向に傾いているコメントだと思います。やはり東芝としては関係各社との関係を早く整理して、できるだけ早い時期にHD-DVD事業の撤退方法について道筋をつけていきたいという方針なのでしょう。

 家電量販店などでは、HD-DVD撤退報道を受けて、消費者からの問い合わせが相次いでいるということです。これだけの状況になれば、これからHD-DVDを購入しようという消費者は少なくなるはずなので、相当早い時期には正式に撤退の方法について発表が行われるのではないでしょうか。

 ワールドビジネスサテライトを見ていると、昨年発売されたばかりのHD-DVDレコーダーの公式サイトのページに「在庫限り」という表示が追加されたということです。このような状況ですので、すでに生産は中止にしてしまったのでしょう。これだけ早い意志決定は株式市場でも好感されて、東芝の株価は上がったようです。

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