鉄道博物館に行った (その2)

旅行・ドライブ

 前回に引き続き、鉄道博物館を訪問したときのレポートです。

■ハニフ1号(デ963)

 また、ハニフ1号という非常に初期の電車が展示されていました。この電車、甲武鉄道が運転していた当初、運転されていた車両なのだそうです。明治37年に製造された車両ということですので、相当な月日が流れていることが判ります。車体にさわってみると、木造であることが判ります。ところどころ、木が腐食してしまい、穴が空いているところもあります。確か、この車両については交通博物館時代には展示されていなかったと思います。どこにこんな貴重な車両が保存されていたのか、家に帰ってから調べてみると、松本電気鉄道というところで保存していたのだそうです。松本電気鉄道で保存されている当時の状況はこちら(ハニフ1号一般公開)で紹介されていました。ほかにも下記のブログで紹介されています。

 ★Kaz-T’s blog レインボーライン: 松本電鉄の保存車両 ハニフ1
 ★mattoh: 日本最古の電車「ハニフ1号」~松本電鉄
 ★市町村コンシェルジュってどうよ : ハニフ1号に会ってきた

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■1号機関車(150形式蒸気機関車)

 鉄道博物館でもよく見た1号機関車がしっかりと鉄道博物館にも展示されていました。この蒸気機関車は明治5年に日本で初めて鉄道が開通したときに走った蒸気機関車です。その後、1911年に島原鉄道へ譲渡されて、1930年に鉄道省へ返還され大宮工場で保管、1936年から交通博物館で展示という運命を辿ってきました。こんなに古い蒸気機関車がこんなに立派な形で保管されているというのは素晴らしいことだと思います。

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■ED171電気機関車

 また、ハニフ1の比較的近くにED17の1号機という電気機関車が展示されていました。この車両についてはどこかで見たことがあります。この1号機自体はWikipediaによれば1970年に廃車されたあと、甲府市の公園に静態保存されていて、1997年には大宮の地に運ばれてきて外装の手入れが行われたようです。たぶん、同系列の電気機関車が青梅線で石灰石を輸送する貨物列車を引いていたのを見たことがあるのだと思います。当時はかなりの頻度で青梅線を貨物列車が行き来していましたが今では石灰石輸送列車は廃止されてしまっていて走っていません。

■ED40 10電気機関車

 信越本線、横川-軽井沢間の碓氷峠で使われた電気機関車です。ここは急勾配なので、当時は「アプト式」という仕組みが用いられていました。レールとレールの真ん中にギザギザのレールが引いてあり、ここに電気機関車側の車輪についている歯車がかみ合って急勾配をのぼるようになっています。このギザギザのレールについては碓井鉄道文化村でも見たことがあったのですが、ここに展示されているED40はさらに工夫がされていて、ED40の下から見上げる形で、レールと歯車がかみあっている部分を見ることができるようになっています。しかも、レールが透明になっているのでその様子がよく分かるようになっています。

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■予約が必要な展示施設

 1階にある展示物の中には予約があらかじめ必要な展示施設があります。これらの予約は館内の予約機で予約をしておく必要があります。具体的には下記の体験展示施設になります。

 ・ミニ運転列車 有料200円
 ・SLシミュレータ 有料500円
 ・模型鉄道ジオラマ ナレーション付き運転プログラムのみ要予約

■運転シミュレータ

 1階にはほかに運転シミュレータがあります。こちらでは、実物の車両の運転台をそのまま使用した運転装置や実物そっくりに造られた運転台に座って運転シミュレータを楽しむことができます。運転台の前方にはスクリーンがあり、こちらには運転台から見えるであろう光景が流れています。ここのシミュレータには下記の装置があります。

 ・D51形式蒸気機関車
 ・205系電車
 ・209系電車
 ・211系電車
 ・200系新幹線電車

 このコーナーは特に混んでいて人がたくさんいました。また、各シミュレータには列ができていて、60分待ちなどの表示が出ていました。今回はさすがに並んでまで子どもに運転させる元気が出なかったので、その場を離れました。

■2階へ

 2階にもいくつかの展示があったのですが、その中で驚いたのはコレクションギャラリーでしょうか。こちらには交通博物館に置いてあった展示物などがそのまま形で置いてあったりしますが、何だかメインの展示スペースに置くことができなかったので仕方が無くこちらに置いてみたという感じの展示方法です。本当は電動で動くような仕組みがもうけられている展示物が動作しない状態で展示されていました。せっかく展示するのであれば、もう少し、やる気があっても良いのではないかと思いましたが、どんなものなのでしょうか。

 2階にはほかにラーニングホールがあります。こちらでは鉄道の原理や保安装置などについて体験学習できるように工夫されていました。車輪がついていない台、木の車輪、鉄のレールと鉄の車輪、各々の台車が準備されていて、鉄道はどれほど小さな力で荷物を運ぶことができるのか体験できる展示施設があります。確かに移動にかかる力が鉄道であれば小さくて良いことがよく判ります。

■昔の自動券売機

 昔は切符は窓口で人が販売していましたが、その後、自動券売機が現れ始めました。そんな自動券売機の中でも比較的初期のものではないでしょうか。何だか懐かしい昔の自動券売機を見つけてしまいました。2階のコレクションギャラリーに置いてありました。

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 今の自動券売機と比較すると、その差は歴然としています。購入できる切符の種類も少ないですし、紙幣を使うこともできないようです。また、表示が100円から550円までとなっていますので、最低料金が100円のときの時代のものなのでしょう。情報を調べてみると、1980年前後は最低料金が100円だったようですので、今から40年近く前のものだということになります。

■3階へ

 3階はほとんど施設はありません。ラーニングホールという施設がありますが、こちらでは鉄道車両が動く仕組みやブレーキの仕組みなどが体験学習できるようになっています。ディーゼル機関車が動力源から動輪までどうやって動力を伝えられているのか、いくつかの方式があるという展示をなぜかじっくりと読んでしまいました。

■屋上

 3階の上は屋上になっていて、パノラマデッキになっています。こちらでは新幹線やニューシャトル、そして在来線を見ることができます。

 3時間弱で一通りの展示物を見たので、次の目的地、大成鉄道村へと向かいました。

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白川 淳(著)
発売日:2007-10-12
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おすすめ度3 ガイドブックとしては中途半端
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