「としまえん(豊島園)」の木馬の会フリーパス

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としまえん

会社から豊島園のフリーパス引換券を家族分も含めて貰ったので、先週の土曜日に行ってきました。この日は朝は非常に天気が良かったのですが、午後になるとだんだんと雲が多くなってきて、3時過ぎには小雨がぱらつくあいにくの天気ではありましたが、ちょうど雨が本降りになる前には、家に帰ることができました。

豊島園は実業家 藤田好三郎氏が所有する豊島城址跡地を庭園として整備したことに始まります。藤田氏の意向から庭園は一般に開放されました。

実は豊島園が1926年に一部開園する前から東武東上線の成増駅近くに兎月園がすでにありました。比較的、豊島園は兎月園から近いこともあり、両者で話し合いが行われて、兎月園は大人向け、豊島園は子どもを中心にしたファミリー向けと棲み分けることが決まりました。たしかに豊島園はファミリー向けの路線を踏襲していると思います。

豊島園に行くのは、もう5年ぶりくらいかもしれません。そのときは新聞屋さんから貰った入園券と乗り物券がセットになっているチケットを持って出かけました。このときには乗り物に乗ることができる回数には制限があったのですが、今回はフリーパス券なので、どんどん乗り物に乗ることができます。

なぜ、練馬区にあるのに豊島園という名前なのかもよく話題になります。豊島園開設当初は東京府北豊島郡練馬村でした。したがって、豊島園と名付けられています。練馬区が発足したのは戦後の1947年8月1日です。


東中野の駅から光が丘駅行きの都営大江戸線に乗って、豊島園駅で降りました。以前はバスで西武池袋線に出なければいけなかったのですが、都営大江戸線が出来たおかげで、ずいぶん時間が節約できるようになりました。

西武線の豊島園駅からは目の前が「としまえん」の入り口になるのですが、都営大江戸線の豊島園駅からは少しだけ歩きます。細い道を通らなければいけないので、ちょっとわかりにくいですが、案内板に沿って進んでいけば迷うことはないでしょう。

そしてもっとも驚いたことは、チケット売り場を始め、どこを見回してもとても空いていることです。土曜日なので、それなりに混んでいることを想像していたのですが、あまり人はいませんでした。

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園内に入ってみると、やっぱり人の数が少ないです。どのアトラクションも全く人が並んでいないか、並んでいたとしても一組か二組くらいしか並んでいないという状況でした。もしかすると、午後から混み始めるかもしれませんので、まずは大きなアトラクションから先に攻略していきます。

ジェットコースターのサイクロンにまずは乗りました。

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落差を楽しむタイプのジェットコースターでコースの長さが長いのが特徴です。絶叫するというところまではいきませんでしたが、なんだかフワッと落ちていくときの感覚はたまりません。

そして二つ目はコークスクリューというジェットコースターです。こちらは坂を上っていったあと、急激な下り坂で加速をつけたあとに、らせん型に2回の宙返りをする仕組みになっています。こちらも落ちるときの感覚と、らせん状に宙返りするときの感覚が忘れられません。

三つ目はフラワーエンジンというジェットコースターです。建物の上にあるので、コースの長さはそんなに長くないですし、高低差もあまりないのですが、とにかくカーブの連続です。コースは9の字を描くようなコースになっていて、右へ左へと身体に加速度がかかります。時速36Kmまで加速されるようですが、自動車などと違って、もっと体感的な速度は速いような感じがします。

ジェットコースターはほかにもう一つ、シャトルループというものがあります。発車とともに急発進して時速86Kmで1回転の宙返りをして、高さ45mを駆け上っていき、そして今度は逆送で、もと来たコースを戻っていくという仕組みになっています。このジェットコースターにも乗りたかったのですが、残念ながら朝からの強風でこのアトラクションは休止されていました。

そして、子供用の遊具では、アンパンマンのハッピースカイというものに子どもを乗せました。初めて見るタイプのアトラクションです。狭い場所にも設置できるので、良いかもしれません。

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ほかにスカイトレインや模型列車といったアトラクションにも乗りました。模型列車は本物を少し小振りにしたサイズの蒸気機関車と客車です。園内のコースを1周するようになっていました。途中、牛、ワニ、ゴリラなどの置物の動物がいます。

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また、車関係のアトラクションもあります。決められたコースをゆっくりと走るアンチークカー、自動車が何周も回転するカーメリーゴーランドというアトラクションに乗りました。ベンツ、ポルシェ、フェラーリなどが模されているようです。

そして、歩いて回るタイプのお化け屋敷、鏡が140枚以上用いられた迷路「ミラーハウス」、2人乗りのゴンドラがお化け屋敷の中を巡るミステリーゾーンなどを回ります。子どもは歩いて回るタイプのお化け屋敷を一番怖がっていました。このお化け屋敷は園の中でも一番奥の方にあるので、もしかすると見逃してしまうかもしれません。パンフレットで要チェックです。

また、マクドナルドにある子どもの遊技施設を大きくしたようなジャングルハウスには子どもはとても喜んでいました。この手の遊具は1日フリーパス券では遊ぶことが出来ず、別料金が必要というパターンが多いような気がするのですが、この豊島園では、フリーパス券でそのまま楽しむことが出来ます。良心的だと思います。

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そして豊島園が大事にしているカルーセルエルドラドというメリーゴーランドにも乗りました。1907年にドイツの人が作った作品で、ヨーロッパ各地を巡ったあとに、アメリカの遊園地に行き、そして1971年に豊島園に来たそうです。(カルーセルエルドラドの歴史)世界最古のメリーゴーランドがここ豊島園にあるというのも凄いことだと思います。

すでに100年以上の歴史があるアトラクションということで、さすがに回転しているときに木がきしむような音もします。しかし、一番中心に近いところ、真ん中の輪っかの部分、一番外側の輪っかの部分が各々別々のスピードで回転するあたり、とても手が込んでいるような気がします。

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ほかにも数多くのアトラクションに乗りました。中には2回、3回と乗ったアトラクションもあります。空いている日にたまたま巡り会えると、こんなに効率的に園内を回ることができるのかと、改めて感心しました。

【2020/02/15追記】

なんと、としまえんが閉園するというニュースが流れています。閉園した後は東京都の防災を兼ねた公園とハリーポッターミュージアムができるという報道です。ただ、としまえんからは何も公式な発表はありませんので、誰かがリークした情報ということになります。

豊島園には庭の湯という日帰り温泉施設もあります。屋外のフィンランドサウナでは水着で男女が一緒に入ることができるのが特徴です。どちらかというと大人の空間を目指していて、穏やかでゆったりとした空間となっています。日本を代表する造園家、小杉研三氏が出かけた1200坪の日本庭園があり、建物は庭に向けて配置されているので、館内のいろいろなところから季節によって変化する庭をゆっくりのんびり眺めることができます。

そんな庭の湯も今回の再開発によってどうなってしまうのかは報道からは一切わかりませんでした。

遊園地に併設されている日帰り温泉という意味では多摩テックの日帰り温泉も多摩テック閉園とともになくなってしまいました。

できれば庭の湯は残して欲しい施設です。

【2020/08/14追記】

残念ながら今月末の閉園が近づいてきてしまいました。今後、跡地がどのように活用されることになるのか、正式な発表を待ちたいと思います。

【2020/08/18追記】

東京都の公園とともに、ハリーポッターのスタジオツアーが建設されることで正式に発表がありました。詳細はこちらへ。

としまえん跡地の一部に「ハリーポッター」建設で決定
8月末に閉園する練馬区のとしまえん跡地に、以前からハリーポッターの施設ができるのではないか?と報道されていましたが、とうとうその建設が正式に決定したことが報道されました。 ワーナーブラザース会長兼CEOのアン・サーノフ氏からは、「ハリーポッ...

コメント

  1. 臨機応変? より:

    「としまえん」の桜は綺麗だった

    Photo by いぬっころ  会社から4月いっぱい有効な豊島園のフリーパスを貰ったので、今日、さっそく行ってきました。今までは西武池袋線の駅まで出てから…