国立で唯一の総合科学博物館となる上野の国立科学博物館を見学

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今日は「みどりの日」です。ちょっと天気は悪かったですが、ぐるっとパス2008を使って上野の国立科学博物館に行ってきました。国立科学博物館は1877年に創立されましたのですでに100年以上の歴史がある国立で唯一の総合科学博物館です。上野公園内にある地球館・日本館、茨城県つくば市の筑波実験植物園・筑波研究施設、東京都白金台にある附属自然教育園で構成されています。

収蔵されている登録標本数は490万点以上、そのうちの約2万5000点が地球館と日本館で展示されています。

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国立科学博物館へ

山手線に乗って上野駅で降りてみると、公園口の改札口が混んでいるので、不忍口を使って欲しいという構内アナウンスが流れていました。なんでそんなに混んでいるのか、よく状況も判らぬまま、アナウンスに従って不忍口に向かいます。

上野公園の入り口の方へ歩いていくと、レストランの聚楽(聚楽台店)が見えてきましたが、もう営業はしていませんでした。調べてみると、4月21日に閉店してしまったようです。(閉店直前、上野の大衆食堂・聚楽台に行ってきた – メレンゲが腐るほど恋したい)

聚楽の横には上野公園の入り口があります。上野公園の中はこちらから入るとそんなに混んでいませんでした。そして、すぐ右手にはさらに高台に上がるための階段があったので、こちらを上ってみました。すると、上野の名所、西郷隆盛像がありました。もしかすると、ここに来るのは十年ぶりくらいかもしれません。

そのまま道を歩いていくと、右手に東京文化会館が見えてきますが、さらに国立科学博物館はその向こう側になります。東京文化会館を過ぎたところで、上野駅の公園口から上野動物園の方角へと続く人の波がありましたが、こちらもあまり気にせずにそのまま国立科学博物館を目指しました。すると、右手に蒸気機関車(D51)が展示されています。ダーウィン展などと表示もありましたが、どうもここが国立科学博物館のようです。

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国立科学博物館に入館

かなり歴史のある建物のようで何となく中の展示物も期待できないのかな?というのが最初の印象でした。正面玄関から中に入ると、すぐに受付があったので、こちらにぐるっとパスを提示します。すると手早く処理をしてくれて、そのまま入り口のスタッフへ見せるように言われました。ここで、ぐるっとパスから半券を切り取るようです。そのまま入り口のスタッフのところも通り抜けて、館内へと入っていきました。すると、左手に「ラウンジ・カフェ」がありました。まだお昼前でしたが、お昼頃は混むことが明白だったので、すぐにここでご飯を食べることにします。

ラウンジ・カフェ

ラウンジ・カフェは中に簡単な売店があって、そこでは、調理パン、サンドイッチ、おにぎり、お弁当、飲み物などが売られています。ここで、おにぎりやお弁当を買って、お昼ご飯です。ほかにカフェのコーナーは仕切られていますが、こちらはカフェで何かを注文しなければいけないようでしたので、こちらのコーナーには入りませんでした。午前11時頃でしたが、まだまだ、テーブルはたくさん空いていました。でも、午後1時過ぎにまたこの近くを通ったときには長蛇の列が出来ていて大変なことになっていました。

日本館

ランチを食べたあと、そのまま建物を奥に進んでいきます。この建物は「日本館」という名前の建物のようです。調べてみると、もともとは「本館」という名前で、昭和5年に建築されました。上空から見ると最先端の科学技術の象徴である飛行機の形をしているそうです。中心部は吹き抜けのドームになってい歴史のある建築物になっています。

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国際基督教大学の本館として使われている建物とも雰囲気が似ているような気がします。その後、新館が2004年11月2日に運用を開始した際に本館は閉館し、ずっと改装工事を続けていました。そして、2007年4月17日に「日本館
」と名前を変えて、展示が公開されました。そのためか、館内は全体的にかなり新しい感じがします。

ドーム型シアター

そのまま日本館を奥に歩いていくと、THEATER360というドーム型のシアター(全球型映像施設)がありました。20分弱の待ち時間だということなので、そのまま列の一番後ろに並んで待つことにします。ここは平成18年の12月21日から一般公開されました。このシアター360はもともとは愛・地球博の長久手日本館で公開されていた「地球の部屋」をここ国立科学博物館へ移設したそうです。直径12.8mのドームの内側は入り口と出口のドアの部分を除くとすべてがスクリーンになっていて、360度全方位に映像が映し出されるようになっています。

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今回は全部で8分間の映像が準備されていました。前半は愛地球博で流されていた映像、そして後半は国立科学博物館オリジナルの映像(恐竜の世界-化石から読み解く-)になります。ドームの中には入り口から出口に向かってブリッジあり、そのブリッジの上から観客は立ったままで映像を楽しむ形になります。本当に、360度全面に映像が映し出されるのは本当に驚きました。球体に照射しているのに、あまり映像に歪みがないのも良くできていると思います。

また、ドームの映像が前に進んでいったり横に曲がったり上に上がったりすると、なんだか自分が本当に空を飛んでいるような錯覚もかなり感じます。実際、この浮遊感によって気分が悪くなってしまうこともあるそうで、もしもそのようなときには、その場で目を閉じて映像を見ないようにしてくれというアナウンスも開演前にしていました。

日本館の上層階へ

そして、日本館の上の階へと行ってみます。さきほどのカフェ・ラウンジ、シアター360があったのは地下一階になります。そして、1階は「自然を見る技」という展示が行われています。ここでは、歴史的な天体望遠鏡、時計などが展示されています。

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ほかに携帯型の日時計というものも展示されていました。現在でも、もしも売っていれば、意外と便利なのではないでしょうか。歴史的な地球儀も色々なものが展示されています。

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また、館内の展示は古めかしいということは一切なく、とても綺麗なショーケースの中に整然と展示物が並べられています。また、展示物もまるで本物と間違えてしまうようなできばえで、良くできています。

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日本館は3階まで展示があります。日本列島の自然と生い立ち、そこに暮らす生き物たちの進化、日本人の形成過程、そして私たちと自然のかかわりの歴史をテーマにしています。

日本館で地下一階に戻り、そのまままた奥に向かっていくと、地球館への連絡口があります。そこから一回屋外に出て、そして地球館の入り口から中に入りました。こちらは、地下3階までの展示と、地上3階までの展示があるようです。ここの地球館は日本館で公開されている展示を地球規模に広げてワイドにしたという感じの展示でした。各階にはそれぞれテーマがつけられています。

3階 大地を駆ける生命

ここは展示室内全体が動物だらけです。動物園に行くよりもいっぱいの哺乳類と出会えるかもしれません。

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2階 科学と技術の歩み

手前の「たんけん広場」というコーナーでは、子どもたちが実際に実験機器に触れることができるコーナーになっています。国立科学技術館や多摩六都科学館にあった展示と雰囲気は似ていました。でも違いは、人の数が無茶苦茶に多いことです。どの展示物にも人の列が出来てしまっていて、子どもに触らせてあげることはできませんでした。

奥の部屋は江戸時代から現代までの科学技術の進歩が展示されています。ここに展示されているもので気になったのは旧国鉄が使用していた指定席券の予約システム、マルスです。みどりの窓口に置いてあった窓口装置だけではなく、センターに置いてあったであろう本体系装置までもが一緒に展示されています。これらの機械は日立製作所のものだそうです。

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1階 地球の多様な生き物たち

地下1階 地球環境の変動と生物の進化(恐竜の謎を探る)

恐竜・恐竜・・・

地下2階 地球環境の変動と生物の進化(誕生と絶滅の不思議)

恐竜・恐竜・・・

地下3階

疲れていて、あまり記憶にありません・・・。

今日は万歩計(オムロンの多機能な万歩計を買った (HJ-7101T))を持って歩いていたのですが、家に帰ったときには1万5000歩以上歩いていました。このうち、1万3000歩程度はこの国立科学博物館で歩いた分だと思います。とても展示施設が広くて、しかも複数のフロアがありますので、相当歩くことは覚悟していった方が良いと思います。

博物館全体は当初の予想を良い意味で裏切ってくれて、素晴らしい展示物の数々でした。さすがに日本を代表する博物館です。ぐるっとパスを持っていなければあえて行くことは無かったと思うのですが、今回は行くことが出来て良かったです。

上野動物園

国立科学博物館の見学が終わったあとは、上野公園をぶらぶらと歩き、そして上野動物園へと行ってみました。上野動物園の前に着いてみると、どうも様子がおかしいです。窓口がしまっているのですが、お客さんは自由にゲートを行き来しています。何事だろうとそのまま近づいていくと、今日の「みどりの日」は入園無料になっているのだそうです。

そのおかげで、園内はものすごい人の量です。ラッシュ時の駅のホームという感じの混み方とでも言えば良いでしょうか。園内の道路には人が溢れかえっていました。

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象と猿山を遠目で見ただけで足早に西園の方へ歩いていき、そして池之端門から外に出てしまいました。上野駅の公園口からたくさんの人が目指していたのは、この上野動物園ということだったのでしょう。今回はぐるっとパス2008の上野動物園の券を使わなかったので、また別の機会にでも来てみようと思います。

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