audio-technica AT-PL30 レコードプレーヤーを使ってみた

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AT-PL30

ずっと昔、まだ単品のオーディオ機器が流行っていた頃、ビクターのQL-Y5というレコードプレーヤーを使っていました。

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日本ビクター QL-Y5

このレコードプレーヤーはとても不思議なプレーヤーで、カートリッジを取り付けるときには、後ろのおもりで完全なゼロバランスを取った上で、針圧はダイヤルで適正なグラム数を指定することで油圧でカートリッジに加圧するという商品です。
ビクター QL-Y5
横方向も縦方向も油圧で制御できる製品と縦方向だけを油圧で制御できる製品の2種類がありましたが、こちらの製品は縦方向だけを油圧で制御する仕組みになっています。
QL-Y5のアーム部分
また、レコードを演奏するときには、矢印ボタンを押して、自分でレコードのスタート位置までアームを移動させて針を落とすという仕組みになっています。レコードの演奏が終わった後には、自動的に針はホームポジションまで戻ります。ターンテーブルはダイレクトドライブ方式でした。

しかし、このプレーヤーを購入してから20年以上の歳月が流れ、片側からの音は出なくなってしまったり、またアンプをAVアンプに買い換えたことで、フォノイコライザーが内蔵されていないため、そのままではレコードを聴くことができない状況になってしまいました。

レコードプレーヤーから出てくる音は非常に小さい上に、レコード盤上の溝の振幅を抑え、かつ高音のノイズを聴くときに減らすために、LPレコードでは高音は大きめに録音されて低音は小さめに録音されています。フォノイコライザーではこれとは逆に低音を大きくして高音を小さくします。昔のアンプや今でもオーディオ用のアンプであればフォノイコライザーがついているのですが、安価なAVアンプにはつかなくなってしまいました。

オーディオテクニカ AT-PL30

従って、もう10年くらいはLPレコードは聴かないままに死蔵されていたのですが、アマゾンでオーディオテクニカのレコードプレーヤーが特売されているのを見つけてしまい、衝動買いしてしまいました。


それが今回紹介するAT-PL30というレコードプレーヤーです。

AT-PL30 レコードプレーヤー
Audio Technica(オーディオテクニカ)
¥10,354(2024/04/25 18:15時点)

このレコードプレーヤーは定価は1万5750円なのですが、なぜか私が確認した時点では、6251円で売られていました。驚異の60%引きです。
この商品は値段が安いだけではなく、フォノイコライザーを準備する必要がありません。AVアンプなどについているふつうのライン入力にコードを差し込めば、そのまま使えてしまいます。私はAVアンプのCD入力端子があいていたので、そこにこのPL30のケーブルをつなげてしまいました。

また、ピンケーブルX2(メス)をステレオミニプラグ(メス)に変換するアダプターも付属しています。これを使えば、パソコンに接続したり、ミニスピーカーに接続したりするときにも便利だと思います。

商品到着

商品が送られてきました。

オーディオテクニカ AT-PL30
まず箱をあけて出てきたのはMATと書かれた物体です。
AT-PL30のマット

このマットを取り除いて中からプレーヤーの本体を取り出しました。今まで使っていた日本ビクターのQL-Y5と比較すると笑っちゃうくらいに軽くてちゃちな感じがします。見た目は黒いので、そんなに安っぽい感じはしないのですが、持ち上げたときには少し驚きます。この値段なので仕方がありません。

そして、ターンテーブルの上には、リボンみたいなものがついています。このリボンがいったい何なのか、見ているだけでは判りません。仕方がないので、マニュアルを取り出して最初から読んでみると、このリボンを引っ張り出して、中からターンテーブルを回すためのベルトを引っ張り出してきて、モーターの回転軸に引っかけるのだそうです。

AT-PL30のリボン

モーターの回転軸がどこにあるのか調べていくと、ターンテーブルの下、左上の方にありました。説明書通りにここにベルトをひっかけて、リボンを取り外しました。ベルトを引っ張った状態のままで倉庫に置いておくと、ベルトが伸びてしまって聴こうと思ったときにはうまく動作しないことがあり得るので、このような形態をとっているのでしょう。アマゾンのサイトを見てみると、交換針のほかにベルトそのものも部品扱いで売られていることが判ります。

音質と操作性

肝心の音質に関してですが、カジュアルに聴く分には何の不満もありません。また、スタートボタンを押せば、アームが自動的にレコードの始まりの部分に行って、そして演奏が終われば自動的にアームがホームポジションに戻ってくるフルオート式のプレーヤーなので手間いらずのところも良いと思います

よくよく耳を傾けると、低音はボンボンとよく前に出てきますが、高音域はどこかで切れているような感じです。カートリッジ部分の品質によるところが大きそうなので、高音が伸びないのは仕方がないところでしょう。

オーディオテクニカの商品ページはこちら(audio-technica:製品情報 AT-PL30)になります。

【2021年3月29日追記】

オーディオテクニカのレコードプレーヤー

その後、AT-PL30は終売してしまい、現時点では廉価なレコードプレーヤーはオーディオテクニカからは発売されていないようです。

アナログ|オーディオテクニカ
アナログは極めるほど深い音の世界。カートリッジ、ターンテーブル、フォノアクセサリー、フォノイコライザーなど、一流のアナログオーディオの追及にはオーディオテクニカ。

レコードカートリッジは各種発売されていて、いかにもオーディオテクニカらしいと感じました。

コメント

  1. 臨機応変? より:

    audio-technica AT-PL30 レコードプレーヤー

     最近ではdvdとかcdとかのデジタル機器が全盛期になってしまって、アナログのLPレコードなどはめっきりと聞く機会が減ってしまいました。私自身、アナログの…