青梅鉄道公園でたくさんの蒸気機関車や0系新幹線などを見学

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5年ぶりくらいで東京都青梅市にある青梅鉄道公園というところに行ってきました。青梅駅の裏側にある、小高い丘の上にあります。今回は12月23日の祝日、午後1時頃に着きましたが、そんなには鉄道公園の中は混んでいませんでした。

青梅鉄道公園

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青梅鉄道公園に入園

入り口のところにいる人に100円玉を手渡すと、中に入ることが出来ます。入り口から入ったところにある建物は1階が鉄道模型の運転場、そして2階が展示施設、3階が展望台になっています。

1階の鉄道模型はそれなりに大きなスペースにレイアウトが展開されています。

青梅鉄道公園の鉄道模型

こちらは2022/11/26撮影した写真です。

鉄道模型レイアウト

模型列車の運転をしていない時間帯は、100円を払うと、車両を動かすことができます。

東海道線運転シミュレーター

そして、2階には東海道線の運転シミュレーターが置いてありました。このシミュレーター、運転席の機材が本物と同じもののようです。実際に東海道線を走っていた電車から機材を転用したようです。1回100円で3分間運転することが出来ます。

東海道線の運転シミュレーター

また、その裏側には特に青梅線に関する昔の写真などが展示されています。

青梅線の歴史

二階フロアー

二階のフロアーには鉄道や青梅鉄道公園に関する写真の展示が行われていました。

こちらの写真は昭和57年に台風18号による大雨で崖崩れが発生して、展示してあったC51 5型蒸気機関車が崖下に崩れ落ちました。その後、修復されて青梅鉄道公園で展示されていましたが、現在は鉄道博物館で展示されています。

青梅鉄道公園 C51転落

こんな遊具もあります。

二階フロアー 青梅鉄道公園

展望台

3階の展望台からの眺めは以前は高台の上にあったこともあって、とても良かったのですが、鉄道公園の横に一般の住宅が建ち並んだことで、少し見晴らしが悪くなってしまいました。

青梅鉄道公園の展望台からの眺め

旧型国電クモハ40

屋外の展示施設に目を移してみると、色々な歴史的な車輌が展示されています。以前来たときには無かったものとして、クモハ40という電車が展示されていました。以前、展示されていたC51に変わってこちらにやってきたようです。クモハ40はずっと昔、まだ子どもだった頃に、御嶽山へ遠足に行くとき、立川駅から乗ったことを今でも覚えています。中央線にはオレンジ色の101系電車が走っている頃でしたが、凄く重厚な茶色の電車が凄い音をたてながら走っているのはとても新鮮でした。

青梅鉄道公園のクモハ40

こちらは2022年に撮影した写真です。

クモハ40 青梅鉄道公園

台車が板バネで振動を吸収する仕組みになっているのが印象的です。

板バネ 青梅鉄道公園

5500型蒸気機関車

明治の後半から大正の初めにかけて旅客用として用いられた中距離用の蒸気機関車です。

5500型蒸気機関車 青梅鉄道公園

こちらの5540号機は明治時代に日本鉄道(現在の東北本線、常磐線、高崎線、山手線)が導入したSLです。

2120型蒸気機関車

日露戦争の頃に作られた機関車で明治後期の代表的な機関車です。貨物や勾配区間で使われたほか、昭和30年ごろまで入れ換え用として使われていました。1905年の製造、1960年に廃車となっています。

古くて貴重な機関車だと思うのですが、なぜか屋根が半分かかっていません。

2120型蒸気機関車 青梅鉄道公園

E10型蒸気機関車

こちらはE10型の蒸気機関車です。奥羽本線の板谷峠用として製造されました。トラクションを得るために動輪が片側5個あり、とてもインパクトがあります。

青梅鉄道公園のE10型蒸気機関車

大きくて重いタンク機関車を活用できる場所は多くなく、E10型蒸気機関車は多くは量産されませんでした。板谷峠が電化された後は北陸本線に移りましたが、1962年には全車が引退しました。

そのうちの一台が保存されているのは、とても貴重です。現時点で残るのは、この青梅鉄道公園の二号機のみです。一号機は青梅鉄道公園での保存が決まった際には既に解体されてしまっていたため、二号機が保存されることになりました。

E10型蒸気機関車 青梅鉄道公園

C11型蒸気機関車

こちらはC11型蒸気機関車です。上のE10と同じタンク式機関車ですが、こちらは支線用なのでとてもコンパクトです。

C11型蒸気機関車

こちらはC11型蒸気機関車のトップナンバーで、初期型の22両の中で現存している唯一の車体です。

9600型蒸気機関車

国鉄の前身となる鉄道院が1913年から製造した機関車です。日本で初めての本格的な国産貨物列車牽引用のテンダー式蒸気機関車です。

9600型蒸気機関車 青梅鉄道公園

たくさんの貨物を運ぶことができるように動輪の直径は小さめで、片側四つ付いています。

こちらの9608号機は現存している9600型蒸気機関車の中では最も古い車体で、9600型本来の形を今に残しています。

8620型蒸気機関車

1914年から製造を開始した国産の旅客列車牽引用の蒸気機関車です。9600型蒸気機関車とは異なり動輪の直径は大きめで、片側に三輪、スピードが出るようになっています。

8620型蒸気機関車 青梅鉄道公園

こちらは、8620型蒸気機関車の中でもトップナンバーのとても貴重な車両です。アニメ「鬼滅の刃」の無限列車のモデルになったSLだと言われています。

110型蒸気機関車

明治5年に日本初の鉄道開業に際して、イギリスから輸入された蒸気機関車10両のうちの一つです。1924年に廃車となったあと、大宮工場にて保存されていましたが、当時、見学者に対してボイラーなどの内部構造が分かるように各所が切開されました。

1962年に鉄道開業90周年事業の一環で青梅鉄道公園に移設されて展示されました。

しかし、2019年には青梅鉄道公園における展示を終了して搬出、切開された部分を修復して、2020年に桜木町の旧横濱鉄道歴史展示施設に移設されました。現在は青梅鉄道公園では展示されていません。110型蒸気機関車があった場所は現在は空きスペースになっています。下の写真の左側のスペースです。

青梅鉄道公園

そのほか多数の蒸気機関車が展示されています。以前は蒸気機関車は雨ざらしになっていたのですが、きちんと屋根がつけられていました。

食堂車

何十年も前の昔の記憶なのですが、食堂車でカレーライスか何かを食べた記憶があります。調べてみると、スシ28 102号が展示されていたようです。

今のED16が保存されている場所に置いてあったようですが、老朽化が進んでいたため、ED16を保存するのにあたって1980年に解体してしまったようです。今は食堂車を見られる機会がとても減ってしまったので、残念です。

0系新幹線

また、階段を下りていくと、そこには0系新幹線が展示されています。

青梅鉄道公園の0系新幹線

実はこの新幹線、ALWAYS 三丁目の夕日’64のロケで利用されました。

新幹線 先頭

こちらは2022/11/26撮影した写真です。この新幹線の周りにセットを組んで、六子を演じた堀北真希さんと菊池先生を演じた森山未來さんが東京駅から新幹線で新婚旅行に出かけるシーンを撮影したというのですから驚きます。

新幹線

こちらが映画のシーンです。

ALWAYS三丁目の夕日'64

ALWAYS三丁目の夕日より引用

運転席に入ることもできます。

新幹線 運転席

意外と見晴らしがそれほど良いわけではありません。

新幹線運転席

車内に入ることもできます。

新幹線車内

青梅鉄道公園にはそのロケのときに訪問した役者さんたちのサインが飾られています。

こちらは薬師丸ひろ子さんのサインです。

薬師丸ひろサイン

堤真一さんのサインです。

堤真一 サイン

堀北真希さんのサインです。

堀北真希 サイン

ALWAYSとは関係ありませんが、タカアンドトシさんや温水さんのサインです。バス旅で来たのですね。

タカアンドトシ 温水さん

貴重な展示物をゆっくりと見ることができました。

D51型蒸気機関車452号機

日本で最もポピュラーな蒸気機関車はデゴイチであると言っても過言ではありません。引退する前には竜華機関区に配置されていました。こちらの452号機は煙突の部分に集煙装置が付いていることが特長です。

青梅鉄道公園

 

(2010/02/22追記)

再訪問

また、青梅に行く機会がありましたので、青梅鉄道公園にも寄ってみました。今回行ってみると、展示されている各車両に屋根がついていて、従来の雨ざらしだったときと比較して、ずいぶん、展示環境が改善されていました。一時期は展示車両の塗装がはげかけて状態が悪くなっていたこともあるだけに屋根がついたことは大変に良かったと思います。日曜日に行きましたが、たくさんの家族連れで賑わっていました。

青梅鉄道公園
実物の鉄道車両を中心に保存展示公開しているユニークな公園

【2021年5月6日追記】

変わりゆく青梅の街並み

青梅といえば映画の看板が随所にあることが特徴でしたが、先日、青梅の街に行ってみると、猫をモチーフにした看板が目立つようになっていました。

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