HTMLの最新バージョン(HTML 5)について

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 日経コンピュータの最新号を見ていると、HTML 5に関する記事が載っていました。現在主流のHTML4.01は1999年の12月にW3Cが策定したものなので、既に10年も大きな改訂が無かったことになります。

また、XMLベースのXHTMLがその後現れ、こちらが後継規格的な位置づけになっていますが、あまり本格的な普及が進んでいないのが実態です。このブログではMt.VicunaというテンプレートがXHTML準拠となっているので、XHTMLを使用していますが、XHTMLにしたからと言って大きな恩恵を得られているかというと、そんなことは無いような気がします。

 W3Cでは2010年9月にもHTML 5の標準を勧告する予定で活動を進めています。このHTML 5でどんなことが出来るようになるのか、最も気になるところなので、少しWEBで情報を探してみました。

 ・新しい要素と属性が追加
  <nav>(ナビゲーションのブロック用)
  <footer>(作者や著作権の状態を表すまとまり用)
  <audio> <video>:マルチメディア機能
  <canvas> : 画像ファイルを表示するのではなく、ブラウザ自身がビットマップ画像を描画できるようになるタグ。

 → こちら(グーグルが賭けるHTML 5の未来 - @IT)にgoogleがHTML5を使用してデモンストレーションを実施している模様が紹介されていますが、今回の要素と属性の追加によって、かなり色々なことが出来るようになったことが判ります。特にchrome上でパフォーマンスモニターのグラフ画面を表示しているデモがありますが、これがブラウザのネイティブな機能だけで実装できているというので驚きます。gmailやgoogle docなどgoogleで推進しているWEB上のサービスでさらに多彩な機能が提供されるようになることが期待できます。


 ・XHTMLの統合
 数日前のW3Cからの発表によればXHTML 2についての策定担当WGのリソースをHTML 5の標準化を進めているHTML WGに投入し、HTML 5の標準仕様策定を加速させるようです。
 (XHTML 2の大きな目的は、モバイル・システムに対応した機能や国際化機能を提供することでした)
 XHTMLについてはHTMLのXML形式への変換(シリアライゼーション)という位置づけでHTML WGの中で検討が進められます。
  ☆W3C,マークアップ言語「XHTML 2」を「HTML 5」に統合へ:ITpro
 ・フォームの強化

☆ input要素のtype属性に指定できる型が大幅に増えました。【number(数値)、date/time/datetime /datetime-local(日時)、month(月)、week(週)、color(色)、search(検索エンジン)、tel(電話番号)、 url(URL)、email(メールアドレス)などが挙げられる】

☆ フォームに入力された値を検証する仕組みが用意されました。入力が必須である事を表すrequired属性や、入力値のパターンを表すpattern属性(正規表現で指定)などが利用できます。

 ・新しいAPI
 例えば下記のようなAPIが追加されるようです。
  オフラインアプリケーションを可能にするAPIが実装されます。
  ドラッグアンドドロップを実現するためのAPIが実装されます。
  戻るボタンを壊さないために履歴を開いてページをその中に追加するAPIが追加されます。
 ・見栄えに関する要素の廃止
  ページの見栄えに関してはスタイルシート(CSS)で指定すべきという考えにたち、下記のフォントサイズや文字の中央寄せなど、見栄えに関する要素が廃止されます。従来も非推奨とされてきましたので、これからサイトを構築する際にはこれらのタグを使わない努力をしておいた方が良さそうです。

   <font>
   <center>

 CanvasタグやVideoタグなどHTML 5の一部の機能については、既にFirefox3.5、Safari3.2、Opera9、Google Chrome、IE8などに実装されています。しかし、既に普及しているIE7以前のバージョンでは実装されていないので、2010年の9月に勧告されたあとも、実際にサイト構築で新しいタグが使えるようになるまでには時間がかかるかもしれません。今回のHTML5では魅力的な機能が多く実装されていますので、ブラウザ側の対応も迅速に進み普及してくれると良いなと思います。

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