高速バスと鉄道を連携する実証実験

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高速バス

高速バスは値段も安く目的地へそこそこ早く到着できるのでとても便利な乗り物ですが、渋滞にはまってしまうリスクがあり、もしも渋滞にはまってしまうと、時間通りに目的地に到着するのが難しくなってしまいます。そんな高速バスの弱点を少しでも補うために、国土交通省は東名高速道路を走る高速バスに対して実証実験を開始することになりました。

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実証実験の内容

東名高速道路で静岡などの方面から都心に向かう高速バスは用賀を超えた首都高速道路の区間で渋滞に遭遇してしまうことが多々あるようです。そこで、用賀パーキングエリアが東急田園都市線の用賀駅に近いという特性を活用して、もしも用賀から先、都心までの区間が渋滞しているときには、その交通情報を事前に高速バスの車内にアナウンスして、用賀パーキングエリアに新設する高速バスの降車場でお客さんは田園都市線に乗り換えることも出来る仕組みが新設されます。


また、田園都市線については通常であれば渋谷まで190円のところ、実証実験の利用者については100円の特別割引チケットが高速バスの車内で購入することが出来ます。

この用賀から先の区間は高速バスで霞ヶ関までが通常は15分で着くところ、渋滞時には30分から60分の時間がかかってしまいます。もしも、用賀駅から田園都市線を利用すれば、渋谷駅まで11分で到着してしまいます。

もしも、首都高速のエリアで渋滞が発生していた場合は、用賀駅で田園都市線に乗り換えた方が目的地まで早く到着できる可能性が高まるのではないかと思います。ちなみに用賀パーキングエリアから用賀駅まで徒歩で5分程度になっているようです。高速バスの車内では渋谷駅までのチケットが100円で売られますが、それ以遠の駅まで行く場合には降車駅で精算をします。高速バスの車内で色々な目的地までの乗車券を販売するのは困難ですが、この方法ならば十分に実用的なのではないかと思います。

このような取組みは利用者にとってみれば選択肢が増えて非常に便利になるので是非他の高速道路でも進めてほしいと思いますが、たとえば中央自動車道のことを考えてみると、高速バスのバス停がある、または新設出来そうな場所から、駅がすぐ近くにあるような場所はあまり思いつきません。なかなか、すぐに違う高速道路でも同じ取組みを広げていくのは難しいのかもしれません。

今回の実証実験は5月21日から6ヶ月間の予定で実施されます。どんな結果が出るか非常に楽しみです。

【2017/08/26追記】

記事を書いてから7年が経過しますので現在はどうなっているかを調べてみました。すると、現在では定常的に乗り換えができるようになっているようです社会実験で効果があるということが認められたのでしょう。

2019年9月30日利用分をもって、乗り継ぎ乗車券(100円)の販売は終了されました。

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