米Amazonでは印刷物よりも電子書籍の方が売れている

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米Amazonでは印刷100冊対電子140冊

米国のAmazon.comの発表によれば、今年の4月から6月の3ヶ月間について、電子書籍の販売部数が印刷書籍の販売部数を上回ったそうです。印刷媒体の書籍が100冊売れるごとに、電子書籍版は140冊売れたという比率とのことですので、かなり大幅な伸び率だったことが判ります。

今回、急激に電子書籍が売れ行きを伸ばした背景は、Amazonが販売している電子書籍リーダーのKindleの販売増加によるものが大きいようです。特にKindleの最廉価モデルについては259ドルから189ドルに引き下げた以降、特に6月だけを見た場合は印刷媒体100冊についてKindle向けの電子書籍は180冊売れた比率になるそうです。また、アップル社のiPadでも電子書籍を読むことが出来ますので、これによる電子書籍の売り上げ増の効果も大きかったのではないかと思います。

どうしてもAmazon.comの通販を利用して印刷媒体の書籍を購入すると、当然、配達日数がかかってしまうので、実際に商品を受け取るまでに半日から数日程度の期間が必要になってしまいます。


ところが、Kindleなどで電子書籍を購入すれば、ダウンロードさえすればすぐに中身を読めるようになります。また、購入した本の置き場所に困るようなことも無くなりますので、通販を利用している消費者から見れば大きなメリットにつながります。まずは、このような今まで通販を利用してハードカバーの書籍を購入していた人から順に電子書籍を使って行くようになるのでしょう。

書店への影響

今回はAmazonで販売されている商品において、印刷媒体よりも電子書籍の売り上げの比率が上がったという報道でしたが、時間がたてば間違えなく本屋の販売量にも影響が出るのではないかと思います。ちょうど、iTunes Music Storeなどを通じて楽曲がインターネット上で簡単に購入できるようになったことを受けてレコード屋が大きな打撃を受けたのと似ています。

日本では電子書籍の流通は本格的に始まっていませんが、もしも米国と同じような形で電子書籍の売り上げ比率が上がって行ったら、Amazonの売り上げは増えていく一方で、本屋の経営はかなり厳しいものになるのではないでしょうか。先日、毎月一定額を支払えば決められた雑誌が読み放題になるサービス(ビューン)をソフトバンクが始めました。一時期、サーバーの能力がパンクをしたことでサービスを休止していましたが、またiPad専用のサービスとして再開しています。これにより、雑誌の販売量がどのように変化するのかも非常に気になるところです。

既に都市では駅近くに大きなチェーン店の本屋が開店する一方で、街角にある本屋が閉店に追い込まれる状況が続いています。これに電子書籍が追い打ちをかければ、駅近くの大きなチェーン店の本屋さえも、数が減ってしまうのではないかと思います。不便にはなってしまいますが、技術革新によって産業の構造が変わることは避けられないことなのでしょう。

iPad VS. キンドル 日本を巻き込む電子書籍戦争の舞台裏 (brain on the entertainment Books)
西田 宗千佳
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