福島第一原発1号機 炉心溶融の可能性

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高圧線

 福島第一原発で炉心溶解の可能性について経済産業省の原子力安全保安院が発表しました。発電所の近隣の地域から、燃料の核分裂に伴うセシウム、ヨウ素という放射性物質が検出されました。被覆管という金属製の筒が溶けたのではないかとNHKでは放送しています。毎日新聞の報道では燃料棒の一部が最大90cm露出し破損している可能性を示唆しています。冷静な対応について呼びかけています。

 また、原子力発電所や火力発電所の稼働停止をしている関係で、電力の需要に対して供給が追いつかない事態になってきており、夕方頃には供給不足で東京電力の管内の一部地域で停電する可能性があるようです。東京電力ではほかの電力会社から電気を融通してもらう調整を続けています。今後の報道には細心の注意が必要です。


【追記】

 避難指示について、同原発から半径10Km以内となっています。14時45分時点のNHKのニュースでは、保安院は気象状況などから見てこれ以上の避難区域の拡大は必要ないと判断していることを報道しました。

【追記 14:50】

 朝日新聞は論調がもっとも厳しくなっています。

炉心溶融は、想定されている原発事故の中で最悪の事態だ。これが進むと、爆発的な反応を引き起こして広く外部に放射能をまき散らす恐れもある。

【追記 14:55】

 朝日新聞の報道によれば、自動停止した7基の原発のうち、福島第二原発3号機は、原子炉の温度が100度以下に下がって停止した、と発表したことを報じました。原子炉を停止させることができたのはこの3号機が初めてになります。他の原子炉についても完全停止が出来るよう対策が進むことを期待します。

【追記 15:30】

 原子力保安院の会見によると、14時30分から圧力を下げるための作業を開始して、徐々に圧力が下がってきたようです。
 14時頃までは、「0.755Mパスカル」であったものが、14:58時点では「0.555MPA」となったそうです。格納容器が壊れる可能性が少なくなったということになります。

【追記 16:58】

 NHKを見ていると、午後4時頃に原発で何らかの爆発音が聞こえたという報道がなされています。また、東京電力からの連絡によると数名の作業員が怪我をしたという情報もあるようです。日本テレビでは爆破弁を開いただけではないかという見解も示していますが、まだ色々な情報が輻輳していて何が真実かよく判りません。保安院では情報を確認しているようでまだ正確なことは発表されていません。

【追記 18:06】

 現在、官房長官、および保安院による記者会見が実施されていますが、原因については調査中であるという報告があっただけで、それ以上の発表はありませんでした。保安院の記者会見を見ていますが、記者からの鋭い質問に対して、判らないという回答を繰り返すだけで、詳しい情報が出てきませんでした。保安院の人が「映像を見る限りでは判らない」という回答をするので、逆に国民が見ている以上の情報が無いのでしょうか。逆に不安になってしまいました。少なくとも判っている事実はあるはずですので、きちんとした情報公開をしてほしいと思います。

【追記 19:14】

 日経などの報道によると、「原発避難 福島第1、2とも20キロ圏に拡大」とあります。

【追記 19:37】

 日経の報道によれば、「福島県によると、首相官邸からの指示で、福島第1原発の避難対象地域を、これまでの半径10キロ圏内から同20キロ圏内に拡大した。」という報道に改められました。第二原発については半径10キロが維持されています。

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