日立製作所がHDD事業をWD社に売却

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HDD

今日の日経新聞の記事を見ていると、日立が持っている世界段三位のハードディスク駆動装置(HDD)事業をアメリカのウエスタンデジタル社に売却するという記事が載っていました。もともと、日立のHDD事業については、2003年にIBMが持っていたHDD部門を20億ドルで買収し、日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)社をおこしたことによります。

しかし、HGSTは当初は赤字が続いていました。しかし、最近ではコスト削減の成果で利益が出る体質になっていましたが収益の変動が激しいことから、日立にとっては経営課題になっていました。


HDDについては昔は主流の容量で1台2万円くらいするものが定番でしたが、その後は1万円程度になり、現在では主流の2TBの容量のものが7000円を割る値段で販売されています。HDDを製造している事業者にとっては利幅が確保しにくいビジネスになってきているものと想像されます。

私自身はIBMの時代にはHDDを購入したことがありましたが、HGSTになってからはHDDを購入したことがありませんでした。最近はやはりウェスタンデジタル社のハードディスクが安いので、こちらの商品ばかりを購入しています。今現在では2TBの商品が非常に買いやすい値段になっています。

あらためて確認してみると、HGSTの商品だと、WD社と比較して少し割高になってしまうようです。

ウエスタンデジタル社に買収されたあと、今のHGSTの製品ラインナップはどのようになるのか、製品の系列が統合されていってしまうのか、ウエスタンデジタルがかなりのシェアを占めることになりますが、逆に価格競争が阻害される結果にならないか等、今後の行方が非常に気になります。

【2011年4月20日追記】

今度は韓国のSAMSUNGが持っているHDDの製造事業をSEAGATE社に売却するという報道が流れました。これで、ハードディスク事業については、WesternDigital社とSeagate社の二大勢力が争う格好になりました。業界の再編がこれほど急速に進むとは思っても見ませんでした。

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