タイの洪水によるハードディスク出荷への影響

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HDD

 タイにはハードディスクを製造する工場があり、世界のハードディスク生産量の4割程度をしめています。

 今回のタイの洪水によって、直接的に水の影響を受けているほか、停電の影響、そして流通の影響などを受けているため、ハードディスクが供給不足になることは、まず間違いない状況になっています。


 IDCの予測によれば、2012年の1月から3月の期間で最大20パーセントのパソコン出荷台数の落ち込みにつながる影響があるということですので、相当の影響です。

 このハードディスク不足は2012年の第一四半期に改善し始めて、2012年の下半期に正常化して価格が安定化すると予測されています。

 また、これがBCNの予測になると、ハードディスクの販売総量は最大で55%減、レコーダーは60%減とさらに厳しい予測を立てています。

 これから、来年の三月にかけては、ハードディスクやパソコン、ハードディスクレコーダーなどの値段が高止まりしてしまうかもしれません。

 少し前まで、2TBのハードディスクは5000円から6000円程度の値段で購入することが出来ました。ところが、楽天市場で現在の値段を調べてみると、どこのお店も1万円以上の値付けになっています。

 ☆ 楽天市場で2TBのハードディスクを探す

 やはり絶対的な量が足らなくなっていて、パソコンメーカーなどで圧倒的な数が抑えられていることにより、単体販売(バルク)での販売にまわる数量が少なくなっているのだと思います。

 今後、どんな形で需要と供給のバランスが整っていくのか、気になるところです。

【2012年8月20日追記】

 最近のハードディスクドライブの相場を見ていると、ようやく、タイの洪水被害の発生前における価格水準に戻ってきたように感じます。2TBのドライブが7000円ほど、3TBのドライブが1万円ほどで売られるようになってきました。

 これだけ長い期間をかけないと、需要と供給のバランスが取れないのかと、今回は考えさせられてしまう出来事でした。
ある製品の生産を考えたとき、どのメーカーも同じ国に発注して生産をするのは危険かもしれません。今回のような自然災害の影響もありますし、政情不安など別の要因もあるかもしれません。
今後、各国のメーカーもどの国に生産を委託を分散して行くのが良いのか、考えさせられたのではないかと思います。

コメント

  1. 臨機応変? より:

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