新東名高速道路が開通します

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新東名高速道路

新東名高速道路の御殿場ジャンクションから三ヶ日ジャンクションまでの区間が4月14日に開通することが発表されました。新東名高速道路は現在の東名高速道路よりも内陸寄りに併設される高速道路です。今回は部分開通という位置付けではありますが、その延長は約162キロの区間と、とても長い区間になります。着工から17年間、2兆5710億円を要して待望の開通となります。

今回の新東名高速道路の開通区間は東名高速道路よりも延長が10Km短くなっています。このため、東名よりも新東名の方が通行料が7200円から6900円と200円も安くなります。(今回はと名高速道路もあわせて安くなるようです)


さらに道路の設計速度も東名高速道路では100Km/hであるのに対して、新東名高速道路では設計速度が120Km/hとなります。最高速度の引き上げが期待されますが、公安委員会が決定することなので実際に引き上げが行われるか否かは未知数です。

御殿場ジャンクションと三ヶ日ジャンクションで新東名高速道路と東名高速道路は接続される形になりますが、これ以外には清水ジャンクションと新清水ジャンクションの間でも接続されます。

現在の東名高速道路は例えば御殿場ジャンクションがある場所で、一日あたり4万8000台で設計されているものの、実際には7万4000台ものクルマが通過しており、完全に設計値をオーバーしています。今回の新東名高速道路の開通により平均速度が79.5Km/hから96.9Km/hに上がることが見込まれています。

今回の新東名高速道路は単に東名高速道路の渋滞緩和の役割だけではなく、サービスエリアなど12箇所にヘリポートも併設されていて、山間地域の救急搬送や災害時の物資搬送にも使われるそうです。現在の東名高速道路は海岸沿いを通っている部分があるので、高波の場合に通行止めになることがあります。しかし、新東名高速道路は山側になるので、迂回して通行できる可能性が高まります。

他に新東名高速道路は地震時にも影響を受けにくいと想定されるため、それだけ交通網が強くなります。2011年3月11日の東日本大地震祭のときにも国道1号線が通行止めになりましたが、この際に開通前の新東名高速道路の藤枝岡部インターチェンジと新富士インターチェンジの間で消防車などの緊急輸送路とした実績があります。

サービスエリアおよびパーキングエリアは全部で13箇所に設置されます。これらの施設には当然、高速道路から入ることが出来ますが、高速道路以外からも入ることが出来るように設置されているそうです。駐車場自体は高速道路から来た場合と一般道路から来た場合で別々になっていると思うので、ららん藤岡のような構造になっているものと思われます。

新東名高速道路では1Kmごとにカメラが設置されます。このカメラは事故車両や落下物を自動的に検知することが出来て、簡易情報板に障害があることを知らせることが出来るそうです。また、ITSスポットにも自動的に通知して車載の対応機器で表示することが出来ます。

【2012/08/20追記】

新東名が開通後、実際に静岡まで走ってみました。

新東名高速道路が14日の午後3時に開通しました
新東名高速道路を走ってみました
新東名の静岡サービスエリア(下り)で釜揚げしらす丼を食べました

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