高速道路渋滞時の適正車間距離

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渋滞

高速道路で止まったり、また動いたりということを繰り返すような渋滞をしているとき、前のクルマとの車間距離を100メートル以上あけて運転しているクルマがあります。前のクルマがブレーキを踏んでも、自分のクルマはブレーキを踏まなくても済む確率が増えるので、渋滞解消には大きな効果があるかもしれません。

ただ、車間を大きくあけていると、どうしても隣の車線から別のクルマが割り込んできてしまいます。隣の車線がずっと前まで空いていると、ついついそちらの車線に変更したくなってしまうことも人心です。

車間距離をあけて運転していた人は、自分で車間距離をあけていたのだし、まぁ仕方がないかとも諦めもつくのですが、その後ろのドライバーはちょっといらっとしてしまいます。そして、そんなことが続くと、車間距離をあけているクルマの後は嫌だと思い、車線変更をします。


車線変更をするクルマの数が増えると逆にブレーキを踏むクルマの数も増えてしまい渋滞には逆効果のような感じがします。

渋滞学の権威、西成教授は車間距離は40mを呼びかけています。この40mよりも車間距離が短くなると、すでに渋滞は始まったと考えても良いそうです。西成教授の観測データによれば、高速道路1Kmの間に走ることができるクルマの数は25台が上限値とのことです。意外と少ない感じがしてなりません。

高速道路では白線が8m、間隔が12mということですので、白線とその間隔2つ分が40mということになります。これでも、相当広い車間だと思います。快適に高速道路が流れているときはこの程度以上の車間距離をあけることは、まわりのクルマに対して迷惑をかけるようなことはありませんが、渋滞している道路ではやはり気が引けてしまいます。

実際に車間距離をあけて渋滞を吸収している実験映像がありました。

上が渋滞吸収を行っていない場合、そして下が渋滞吸収の運転をしている場合の映像になります。複数車線あるような環境ではなくて、一車線であればこの実験映像のような効果は発生しやすいのでしょう。

スバルのアイサイトなどに代表されるIT制御のクルマが増えてくると車間距離ももしかすると、渋滞が発生しにくい適正な距離を自動的に保ってくれるような仕組みが一般的になるのかもしれません。ほとんどのクルマがそのような運転になれば、もしかすると渋滞は発生しにくくなる可能性もあります。

道路自体も改良が繰り返されて渋滞の解消が進むことが期待できますし、日本自体が人口減少で、道を走るクルマの数が減っていくのかもしれません。さらには技術の進展もあれば、今後は渋滞による無駄な時間の損失が少しでも減るのではないかと思います。

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